解説 |
『南城市の御嶽』掲載資料。
兼久の小字兼久原の民家の敷地の一角に東世[アガリユー]ンカイ遙拝所[ウトゥーシ]の祠と並んで設置されている拝所。集落の守り神とされている。1月2日の初ウビー、4月吉日のアブシバレー、10月1日のヒーマチヌ御願、12月24日の御願解き[ウグヮンブトゥチ]に参拝している。祠の右側の石には「大正十三年旧八月五日」と書かれている。
2014年5月25日(新)に行われた「アブシバレー」は、以下のように御願言葉[ウグヮンクトゥバ]を唱え、農家の豊作・世果報、漁師の航海安全・大漁、集落の発展、集落民の健康についての祈願をしたという。"タリ、リュウグウヌ、ウガミガンシー、ツーヤアブシバレーヌ、ウガミナイトーイビーン クミンスルティ、ティームチーガ、チョービーデー、ウキトティ、ウタビミソーリ クジョーアチサヌ、ヒャーイガチヂチ、ヤセーツクヤー、ウージツクヤーニトゥティーサイアクヌトシヤイビータシガ、クトゥセークジュヤカマサティ、ユガフトシィンケーラチキミソーリ マタ、ウミアッチャーヌ、アンゼンコウカイ・タイリョウニガティウタビミソーリ タリ、ジチクヮイヌ、ハッテントゥ、カイインヌケンコウ、ミーマンティウタビミソーリ"。この御願言葉は字資料から引用。
※拝所のなかには、私有地に位置するものもあります。無許可での立ち入りや迷惑行為は慎んでいただくようにお願いします。 |