一枚の写真をとおして地域の歴史と記憶に触れる
日常の生活で撮られた写真の中には、文字として記録されていない地域の歴史や、人々の思い出が刻まれているものがあります。南城市教育員会では、2014年より市内24か所の自治会で古写真の収集と、それを活用した「古写真トークイベント」の開催を進めてきました。イベントでは、参加した地域の方々から、写真にかんするさまざまなお話をうかがうことができました。そこで用いた写真の大半は、すでに「なんじょうデジタルアーカイブ」のホームページで公開されています。これに加え、写真が撮られた場所で直接、そこに隠された地域のエピソードに触れることのできるのが、今回ご紹介する「南城アーカイブツーリズム」です。
スマホ片手に時空の旅に出よう
「南城アーカイブツーリズム」は、スマートフォンを利用したあたらしいコンテンツです。2021年6月現在、①「奥武島・當山」、②「安座真・久手堅」、③「津波古・新里」という、3つのエリアでコンテンツをご利用いただけます。
利用方法はとても簡単です。まず、それぞれのエリアに赴き、「南城アーカイブツーリズム」のポスターやシールを探してみてください。これらは公共施設や公民館、商店、観光案内版などに掲示されています。ポスターやチラシを発見したら、スマートフォンを起動し、QRコードを読み取ります。ページを開き、言語(日本語・英語・中国語)を選択すると、自身の周囲にあるポイントが表示されますので、写真の下にある音声ボタンを押してみてください。すると、写真に関するさまざまなエピソードが、選択した言語で再生されます。QRコードはエリアごとに異なりますので、別エリアに移動して写真を見たい場合には、そのエリアでポスターやシールを探してみてください。ちなみに、「南城アーカイブツーリズム」の地図には、南城市内の公共駐車場や、バス停の位置も表示されます。ポイントをまわる際には、これらをうまく活用し、スマホを操作しながらの運転や、路上駐車は控えましょう。
アーカイブツーリズムを家から楽しむ
感染症の流行によって、最近は気軽に外出することができない人も多いことでしょう。そうした方は、ぜひとも自宅からサイトにアクセスし、アーカイブツーリズムを体験してみてください。
とはいえ、アーカイブツーリズムの大きな醍醐味は、写真が撮られたその場所で、目前の風景と昔の写真を見比べ、地域の歴史や写真に隠されたエピソードに耳を傾けるという点にあります。安心して外出することができるようになった際には、ぜひとも南城市を訪れて、古写真を使った地域めぐりをお楽しみください。
南城アーカイブツーリズムのページはこちら。