解説 |
『南城市の御嶽』掲載資料。
字安座真の集落内にある火ヌ神。字安座真から字知名に向けて行く国道331号の右側道沿いにある。左右の民家に挟まれた幅2m、奥行き4m弱(いずれも目測)程の狭い空間に、コンクリート製の祠(幅131cm、奥行き132cm、高さ115cm)がある。祠の左右面は前方だけに壁があり、後方は開け放しとなっている。祠の奥所にコンクリートをおむすび型に固めたもの(目測で高さ10cm、直径10cm)を鼎型に配置し三つ石としている。その前にコンクリートで箱形を造って、その中には石灰岩の礫を入れてある。その箱の前にコンクリート製で直方体の香炉(幅37cm、奥行き22cm、高さ22cm)がある。香炉の上には石灰岩の小石が10個程置かれている。祠の正面右側には「火の神」、左側には「平成四年八月施工」と彫り込まれている。『由来記』巻13-335に「根所火神」があるが、これに当たるか。『由来記』には、稲の穂祭・大祭の三日祟べ[ンチャタカビ]の時の供物と安座真巫(ノロ)が祭祀を行うことが記されている。現在は1月11日の初御願、6月15日の六月ウマチー、12月24日の火ヌ神ヌ御願が行われている。
※拝所のなかには、私有地に位置するものもあります。無許可での立ち入りや迷惑行為は慎んでいただくようにお願いします。 |