なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

大殿[ウフドゥン]

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キャプション
解説 『南城市の御嶽』掲載資料。
別称、親嶽ヌ殿[ヹータキヌトゥン]。字安座真から字知名に向けて行く国道331号の左側、集落のはずれのサトウキビ畑のあぜ道を数m入った所にある殿。隣地との間にコンクリートのブロックの塀が積まれている。敷地はコンクリート敷き。その中央部にコンクリートブロック作りの拝屋(横257cm×奥行き197cm、高さ250cm)がある。建物正面は開け放しで、正面奥と左右の壁は腰の高さ程で上部は開け放しである。正面入り口のやや左寄りにコンクリート製の小さめの香炉がある。また拝屋の正面奥壁近くに先の香炉と同型の香炉があり、その背後にはコンクリート円柱(目測で直径10cm、高さ15cm)を鼎型に配置して火ヌ神として祀っている。現在は15坪の拝所となっているが、戦前までは300坪の敷地を有していたという。拝屋の奥手外の右にはコンクリート台上(78cm×61cm、高さ目測で5cm)に石灰岩(高さ37cm、幅25cm)を立て、前に切石の香炉を置いた、海への遙拝のための拝所があり、左にはコンクリートの台上(78cm×61cm、高さ目測で12cm)に石灰岩(高さ25cm、幅32cm)を立て、前に切石の香炉を置いてある、西南西の方向にあるチカノハナ(「塚の端」の意か)という山への遙拝所がある。『由来記』には「大殿」の名は見えないが、「中殿」が「名幸之殿」、「シンマ殿」が「シンマノ殿」、「神アサギ」が「神アシアゲ」に対応するのであれば、大殿は『由来記』の巻13-336「安座真之殿」に当たると目される。『由来記』には稲穂祭と稲大祭の供物と安座真巫(ノロ)が司祭者であることが記されている。現在は、1月11日の初御願、5月15日の五月ウマチー、6月15日の六月ウマチー、6月25日のアミシヌ御願、彼岸入りの日の彼岸、12月24日の火ヌ神ヌ御願が行われている。
※拝所のなかには、私有地に位置するものもあります。無許可での立ち入りや迷惑行為は慎んでいただくようにお願いします。
大分類 写真
小分類 デジタルデータ
資料コード 000000
内容コード C000006961
点数 1
資料群 『南城市の御嶽』関連資料
資料タイトル
年代区分 2010年代
キーワード ウタキ
場所 知念-安座真
撮影年月日 2016/08/25
責任表示 南城市教育委員会
出典 南城市教育委員会(編) 2018 『南城市の御嶽』南城市教育委員会
情報登録日 2023/12/01