なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

友利之嶽

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キャプション
解説 『南城市の御嶽』掲載資料。 知念グスク内、南西部の城壁近くの平地に位置する御嶽。石垣で囲まれていたのが壊れて、切り石などが散在しているが、礎石は残っており、拝所の形をたどることはできる。現在入り口は北向きに開いている。中は約3坪程の広さである。建造物はない。奥の方(東)に幾つかの切り石が積まれているところがあり祭壇のようになっている。その上に切り石の香炉が数個置かれている。この祭壇の真正面には久高島が浮かんでいるのが見える。『由来記』巻13-310には「城内友利之嶽(神名:知念森添森ノ御イベ)」とある。知念グスク内唯一の御嶽である。『由来記』によると。①正月には大勢頭部[おおせどべ]あるいは当職を派遣しての祈願、②4月、稲のミシキョマ(御初穂祭)の時、隔年に一次、当職を派遣しての祈願、③毎年9月「麦初種子・ミヤ種子」の時には当職を派遣しての祈願、④毎年12月、大勢頭部を派遣しての祈願、⑤毎年3、8月の四度御物参の祈願、⑥旱魃の時には国王親祭の雨乞いの祈願など、6群の王府祭祀が行われた。知念巫の司る祭祀であった。この御嶽での祭祀の時に知念巫の唱えるオタカベ(祈願詞。祝詞)の趣旨は、「首里の国王様、○年の○性の○歳の国王様に万福がありますよう。国王の御子息の平安の為に諸事果報であるようにお守り下さい。又、国中の農作物の為に百果報があるようにお守りなさって、豊稔満作でありますように。また、中国・大和・宮古・八重山に往来する諸船の為に天気もよく、百果報があるようにお守りなさって、那覇の港へ無事に引き着けて下さって、お守り下さい」というものであった。現在は5月15日に五月ウマチー、6月15日に六月ウマチーが行われている。6月24日のカシチー、7月16日のヌーバレーは現在行われていない。※拝所のなかには、私有地に位置するものもあります。無許可での立ち入りや迷惑行為は慎んでいただくようにお願いします。
大分類 写真
小分類 デジタルデータ
資料コード 000000
内容コード C000006890
点数 1
資料群 『南城市の御嶽』関連資料
資料タイトル
年代区分 2010年代
キーワード ウタキ
場所 知念-知念
撮影年月日 2017/03/28
責任表示 南城市教育委員会
出典 南城市教育委員会(編) 2018 『南城市の御嶽』南城市教育委員会
情報登録日 2023/11/02