なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

山口組の殿[ヤマグチヌトゥン]

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キャプション
解説 『南城市の御嶽』掲載資料。 字山里は、山口・中里[ナカントゥ]・鉢嶺[ハチー]の3地域集団で構成されている。現在、それぞれの名称の後ろに「組」という語を付けて山口組・中里組・鉢嶺組と呼んでいる。本拝所は、集落の北端部に位置している。その南東側にもコンクリート平屋造りの、母屋とは別棟の神屋がある。拝屋は後方及び側面壁が粟石で積まれ、正面はコンクリートブロック、屋根はコンクリートのスラブ造りの平屋である。建物の大きさは幅412cm、奥行き311cm、高さ232cmで、正面に間口188cmの入り口、側面にも同規模の入り口がある。拝屋の正面入り口中央にコンクリートで台形型に造られた香炉がある。香炉の上には石灰岩と山石の礫が1個ずつ置かれている。屋内には左手奥に床をコンクリートで低く囲って炉状(目測で90cm×90cm)に区切った火ヌ神がある。石灰岩(1つが横41cm、縦23cm、高さ19cmほどの物)を鼎型に配置した三つ石がある。香炉はない。その火ヌ神の左側壁にコンクリートブロックで箱形に棚をつくり、その上に青色陶製の香炉が3個置かれている。香炉の前にそれぞれ白色陶製の湯飲みとコップを一組として並べてある。『由来記』には知念間切山口村の拝所として巻13-347に「山口巫火神」が掲げられているが、これに当たるか。『由来記』によると、稲二祭(初穂祭と大祭)の三日祟ベ[ンチャタカビ]と同二祭で神酒が地頭や百姓により供されていること、また山口巫(ノロ)がこれらの祭祀を行うことが記されている。現在は、1月1日の正月、5月15日の五月ウマチー、6月15日の六月ウマチー、11月13日のアミウルシー、11月頃のタキマヤーズネーが行われている。 ※拝所のなかには、私有地に位置するものもあります。無許可での立ち入りや迷惑行為は慎んでいただくようにお願いします。
大分類 写真
小分類 デジタルデータ
資料コード 000000
内容コード C000006089
点数 1
資料群 『南城市の御嶽』関連資料
資料タイトル
年代区分 2010年代
キーワード ウタキ文化財市町村史
場所 知念-山里
撮影年月日 2011/04/12
責任表示 南城市教育委員会
出典 南城市教育委員会(編) 2018 『南城市の御嶽』南城市教育委員会
情報登録日 2023/06/30