「慰霊の日」を前に、6月2日(木)南城市立知念中学校にて、平和学習会が行われました。
講師に『南城市の沖縄戦 資料編』、『南城市の沖縄戦 証言編―大里―』の刊行に携わった山城彰子氏、山内優希氏(両名とも現在、北中城村教育委員会在籍)を招いて開催しました。
本学習会では「知念地域でおきた沖縄戦を1つの家族から考える」をテーマとし、知念・久手堅に実在した「屋号ニールク」という家族を取り上げました。「屋号ニールク」の人々は、村内避難、県外疎開、防衛隊、学徒隊、救護班と、それぞれ違う立場や場所で沖縄戦を経験しました。
前半(5校時)はリモートでパワーポイントを用いた講話を行い、沖縄戦が開戦されるまでの概要、「屋号ニールク」の家族構成、それぞれの戦争体験について解説しました。後半(6校時)はワークシートによる記述と、講師のクラス巡回・質疑応答を行いました。ワークシートでは「屋号ニールク」の人々の戦争体験を振り返り、家族が沖縄戦に巻き込まれていく流れを再確認しました。その上で、生徒自身とその家族が沖縄戦の時代に生きていたら、どのような沖縄戦体験をするか考え、時には講師のアドバイスを聞きながら記述していきました。
パワーポイントを用いた講話の内容は、動画にアップしています。こちらから、ぜひご覧ください。