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③玉城グループ 人生は選択の連続!!

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③玉城グループ 人生は選択の連続!!
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ワークのねらい等

● 生徒自身に場面ごとで想定してもらいたいと考え、証言を隠した。
● 証言の始めに「昭和20年6月4日、私が捕虜になった日である。」とあるが、わざと捕虜になったという結果を提示しない。なぜこの証言があるのかを生徒に考えてもらいたい。

場面①

証言者の家族構成、3月時点の行動を見せる。そのうえで、生徒自身が同様の場面にいた場合、どのような行動をとるかを自由に考えさせる。

場面②

5月時点の状況、証言者の様子が描かれている。証言者は壕に隠れているが艦砲射撃を受けたという場面がある。壕に隠れているもののまだ前線ではなかったと想定。ここで「別の場所に逃げる」、「船越に留まる」、「別の選択をする」を生徒に考えてもらう。

場面③

証言者は祖父、弟と壕に隠れているのだが、周りの避難民が徐々に糸満に逃げていく様子を見る。証言者は自分の家族と周りとの違いに不安になり糸満に逃げたほうがいいのではないかと祖父に話す。しかし、祖父は息子(証言者の父)の「壕から逃げるな」という言葉に従い、船越に留まる選択をする。そういった中、自分だったらどうするか選択肢を選ばせる。

場面④

6月、周囲は次々と南部に避難する。証言に「自分の家族だけが残された」とあり、その不安な様子を想像しながら、自分だったらどうするか選択肢を選ばせる。

場面⑤

合流した父が英語を話せたこともあり、アメリカ兵と話した結果、捕虜になって助かった。その後「戦没者グラフ」を見て気づいたことを書きだしてもらう。ここで生徒には「船越に留まったから助かったわけではない」、「様々な場面で色々な選択があった」ということを読み取らせたい。

作成したワークシートと用いた証言

ワークシート(Word)※制作されたワークシートを基に事務局がWord化

用いた証言:湧上 洋さん(玉城・船越)『玉城村史 第六巻 戦時記録編』772頁~776頁 掲載