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②大里グループ「人間としての感覚が麻痺する」~考えてみよう~

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②大里グループ「人間としての感覚が麻痺する」~考えてみよう~
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【レポート】2025年 南城市の沖縄戦学習教材開発ワークショップ

ワークのねらい等

戦争が二度と起こらないようにするために考えるための第1次としてワークシートを作成した。第2次(戦争が起きた歴史的背景を調べる)、第3次と続けていくことを想定した。

問1:「人間としての感覚が麻痺する」ってどんなこと?感覚が麻痺したと思うところに線をひこう!

「人間としての感覚が麻痺する」情景が多く証言に出てくる。そこに注目して、なぜ「人間として感覚が麻痺する」のか、子どもたちに注目させたいと考えた。

問2:なぜ感覚が麻痺するようなことが起きたのか、自分の考えを書いてみよう!

「感覚が麻痺する出来事」とは何かを出してもらう。おそらく子どもたちは自身の知識から出すと想定。それに対し「アメリカ軍が悪いのか、日本軍が悪いのか」と発問を広めていく。最後は「戦争がよくないこと」に繋げて終わりたい。

【質問】山口氏 証言に出てくる「感覚が麻痺する」とは、どのような場面があるか?

沖縄戦が始まる前、沖縄に来た日本兵が「体が悪い日本兵に対して、立てなくなるまで殴る・蹴るの暴行があった」とあり、戦争が始まる前からそういったことがあった。また、戦争中には「死体を避け、あるいは踏んで逃げ回った」という場面が出てくる。そういった場面を読み取らせたい。

作成したワークシートと用いた証言


ワークシート[PDF] / [Word]※制作されたワークシートを基に事務局がWord化

用いた証言:呉屋春子さん(大里・福原)『南城市の沖縄戦 証言編-大里-』330頁~334頁 掲載