
【エッセイ】Port-of-call: Okinawa 1948-1979 ポート・オブ・コール(漂着港):沖縄1948-1979

【資料群解説】ギルバート・E・クリスターソンコレクション(The Gilbert E. Christersson Collection)

丸高組の津波高英氏が、字新里内の道路工事を行う。
●1964年11月2日に指名競争入札が行われ、丸高組が9,460ドルで落札した。
●丸高組は、佐敷馬天区内(現津波古)にある土建業者。
●幅員5.5m、延長452mの道路工事であった。
●本工事は、琉球政府の助成を受けた。
屋比久建設(屋比久孟儀代表)が、仲伊保区内の農道延長工事を請け負う。
●1964年11月30日、仲伊保内の農道延長工事の請負指名競争入札が行われた。
●入札の結果、仲伊保区内の総合土建請負業である屋比久建設が、3,000ドルで落札した。
●屋比久建設は、1965年2月18日までの工期で契約を請け負った。
建設業者の平良作吉氏が、佐敷村の44号線道路の簡易舗装作業を行う。
●この舗装工事は琉球政府の直営事業。
●8,000ドルの工費が投じられた。
●同年6月30日までの60日間で竣工する予定で進められた。
【用語解説】琉球政府の直営事業
参考:「ほっこくやんばるロードネット(内閣府沖縄総合事務局北部国連事務所)」https://www.dc.ogb.go.jp/hokkoku/yan_koku/04ryuusei/80.html#2(2024年9月2日閲覧)
琉球政府直営事業とは、琉球政府職員が琉球政府所有の機材を用いて直接工事に関わる事業のことです。この事業には、予算措置がともなわない仕組みになっていました。
建設業者の与那嶺正行氏が、津波古の宇利原(俗称メーフガーメー)の農道工事を行う。
●宇利原の農道155mが陥没し、サトウキビの搬出に支障をきたしていた。
●本工事の総工費は3,700ドルであった。
●本工事費用の全額を琉球政府が補助した。
●1967年6月末に竣工された。
ベストソーダ株式会社および株式会社屋比久建設が、島尻地区陸上選手権大会において、児童を会場まで送り届ける。
株式会社屋比久建設(代表者屋比久孟儀)が佐敷中学校体育館の建設を行う。
●総工費は1億6,600万(工事費1億4,230万円、敷地買収・埋立造成工事費2億3,070万円)。
●総面積は1,632㎡。
株式会社屋比久建設(屋比久孟儀代表)が、佐敷村老人福祉センター建設工事に着工する。
●同施設の敷地面積は6,488㎡、建物の延べ面積は1,051㎡。
●総工費は2億円。
佐敷町功労者表彰式典が開催され、佐敷町内の1団体2企業に感謝状が贈られる。
●表彰理由:同年6月1日に開催された町制施行記念事業で寄附をしたこと。
●感謝状が授与された佐敷町内の団体・企業は、佐敷町農業協同組合(山城忠俊組合長)、株式会社沖縄イゲトー(津波善吉社長)、株式会社屋比久建設(屋比久孟儀社長)。
●同式典には、町内各団体から100名あまりが出席した。
●山城時正佐敷町長は式辞で、「皆様方の郷土佐敷町を愛する心と、町政に対するおしみない御協力が今日の町の発展を可能にしました。今後ともお健やかに町の指導者として、模範としてご尽すい下さい」と述べた。
佐敷町内の企業が、佐敷町体育協会(真栄城勇会長)に優勝旗等を寄贈する。
●寄贈した企業と、寄贈品は次のとおり。
総合金物ナカモト(代表者仲本祐三) 総合優勝旗
株式会社稲福建設(稲福農善代表取締役)男子優勝旗
新孝組(代表者平田孝雄) 幕一式
●企業が寄贈した優勝旗や幕一式は、同年9月20日に開催された第34回佐敷町陸上競技大会(佐敷町体育協会主催)で使用された。
有限会社総合金物ナカモト、佐敷町建設会、ファミリープラザ丸大の3社が、佐敷町教育委員会に3本の優勝旗を寄贈する。
●3社は、佐敷町少年野球大会の発展を願って寄贈した。
佐敷中学校建設業者協力会(稲福建設・小波津組ほか11社)と光南建設が、佐敷中学校に校旗などを贈呈する。
●贈呈式が同校図書室で行われた。
●佐敷中学校建設業者協力会が校旗と英文ワープロを光南建設が楽器を贈呈した。
●稲福農善稲福建設社長、津波保光光南建設社長が、それぞれ校旗と楽器を嶺井新吉校長に手渡した。
●同校生徒会代表の當間錦也君は「ご期待に応えられるよう頑張ります」と述べた。
●吹奏楽部の知念央子部長は「大切に使って部活動を活発にしたいです」と述べた。
稲福建設株式会社(稲福農善代表)、合資会社東部電気(神谷光信代表)が、佐敷町社会福祉協議会に2張りのテントを寄贈する。
●2社の代表者は佐敷町出身である。
●知念慶得佐敷町社会福祉協議会会長は「新春からこのようなすばらしい贈り物をいただき深く感謝いたしております。皆さまのような社会福祉事業に対するご理解とご協力は、事業推進にとって大きな励みとなります」と述べた。
小谷農業構造改善センターの落成祝賀会が行われ、宮里建築設計事務所(設計管理者)、株式会社屋比久建設(工事施行者)の2社に感謝状が贈られる。
●同会は同センターで開催され、小谷区民のみならず他区の佐敷町民も参加した。
●山城時正佐敷町長、山城健青佐敷町議会議長、川田沖縄県農林水産部農政課長(代理)も落成式典に出席した。
●城間源正小谷農用地利用改善組合長は式辞で「区民はじめ町内外の皆さんの協力と関係各機関、各位のご尽力で立派な施設が誕生し、感激に耐えません」と述べた。
●同センター(敷地面積359.10㎡、建築面積218㎡)には、大会議室や小会議室、調理実習室、組合事務所などが備わっている。
佐敷町建設会(當眞嗣榮会長)が、佐敷町内高齢者世帯にボランティアを派遣する。
●同建設会に所属する海邦工業、當栄建設、三大土木、アドーン開発、オーシャン電水工業、稲福建設から6人がボランティアに参加した。
●今回のボランティアでは、一人暮らしで目が不自由な男性宅(字津波古)の床を張替えた。
●當眞会長は「役場福祉課から話があり会員に図ったところ、全員が快く賛成してくれた。みんなが助け合うことが大切」と述べた。
株式会社光南建設(津波保光代表取締役)、佐敷町商工会(稲福農善会長)が、第39回沖縄県社会福祉大会で社会福祉事業功労者表彰を受ける。
●光南建設は1960年の創業以来、同町の福祉の向上に貢献してきた(例:①ボランティア活動、②町行政組織や福祉関係組織への寄付)。
●佐敷町商工会は、佐敷町社会福祉協議会に寄付を行った。また、佐敷町福祉まつりに協賛団体として参加した。
佐敷町建設会の當眞嗣栄会長が、ボランティアシンポジウム(佐敷町社会福祉協議会主催)に参加する。
●同シンポジウムは、佐敷町老人福祉センターにて開催された。
●當眞会長は、佐敷町建設会が行った住宅修理のボランティア事例を報告した。
●當眞会長は、「これからも建設の技術を生かして福祉に貢献したい」と抱負を述べた。
第4回佐敷町社会福祉大会が開催され、佐敷町建設会を含む8団体が特別功労者表彰を受ける。
●同大会は佐敷町老人福祉センターで開催された。
●特別功労表彰を受けた団体は次のとおり。
佐敷町建設会、光南建設株式会社、株式会社ナカモト、株式会社沖縄イゲトー、株式会社屋比久建設、合資会社沖縄つやげん、オパス株式会社、株式会社丸大
●同大会は、佐敷町社会福祉協議会の法人化20周年の節目を祝う記念大会であった。
●そのほか、佐敷町老人クラブ連合会、特別養護老人ホーム東雲の丘、有限会社徳吉組、有限会社大満土建、合資会社与那原ゴルフセンター、合資会社馬天自動車学校、有限会社當栄建設、琉球放送株式会社が感謝状を受けた。
佐敷小学校の新校舎の「鍵の引き渡し式」が行われ、建設に関係した建設業者も参加する。
●施工業者を代表して、光南建設の津波保光代表が津波元徳佐敷町長へ鍵を引き渡し、順に上原弘一教育長、前城文彦校長へと鍵が手渡された。
●津波元徳町長や上原弘一教育長、工事関係者、児童代表者によるテープカットとくす玉割りが行われた。
●児童代表の6年生の知念百合香さんは「新しい教室で勉強できて嬉しい」と話した。
●全校生徒は、プレハブ校舎に「ありがとう」、新校舎には「よろしく」と声を合わせて言った。
(写真)佐敷小学校創立百二十周年記念事業期成会記念誌編集委員会編 2003『佐敷小学校創立百二十周年記念誌 やればできる』より