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産業分野別年表 山羊(佐敷エリア)

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産業分野別年表 山羊(佐敷エリア)
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【南城市の戦後史 産業編】
産業分野別年表

1983年9月30日

佐敷町畜産共進会が新開広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊(繁殖雄(おす))部門】
屋良景徳さん(冨祖崎)、勢理客康助さん(新里)、仲里清徳さん(佐敷)

【山羊(繁殖雌(めす))部門】
上原弘さん(津波古)、知念登美さん(仲伊保)、屋良仁さん(冨祖崎)、前城允さん(佐敷)、玉城貞雄さん(外間)

●同会の開催目的:①畜産農家間の情報交換、②生産意欲・飼育技術の向上。

1984年10月1日

佐敷町畜産共進会が新開広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊雄(ザーネン種)部門】
金:仲里清徳さん 銀:島田照之助さん 銅:知念寿孝さん

1985年10月1日

佐敷町畜産共進会が新開球場前広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊雄部門】
優等:当真嗣元さん(仲伊保)

【山羊雌部門】
優等:玉城貞雄さん(外間)

●各部門の優等家畜は、南部地区共進会へ出展されることになった。

【コラム】国際競争の中の畜産

当時、山羊を含めて、畜産業は厳しい国際競争に晒されていました。当時の佐敷町収入役は、次のようにその状況について説明しています。「昨今は、貿易摩擦などによってわが国の畜産業はこれまでにないピンチに立たされている。畜産における主要諸外国のそれは、わが国とは比べものにならない規模、機械化をそなえており、まともな戦いを挑めば結果はおのずから明らかである」


参考文献:広報さしき 第110号(1986年10月) PDF

1986年10月1日

佐敷町畜産共進会が佐敷町農村婦人の家横の広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊雄(ザーネン種)部門】
優等:大城白盛さん(新里) 1等1席:屋良景徳(冨祖崎)

【山羊雌(ザーネン種)部門】
優等:勢理客康助さん(新里) 1等1席: 屋良仁(冨祖崎)

●佐敷町役場、佐敷町農協の共催で行われた。
●家畜の審査は、中央家畜保健衛生所、南部農業改良普及所、中部種畜育成センターなどの専門家により行われた。
●豚27頭、牛28頭、山羊9頭が出品された。
●当時、沖縄県内でザーネン種の山羊を飼育していたのは、佐敷町と宜野湾市のみであった。

【用語解説】ザーネン種

山羊の品種のうちのひとつ。スイス西部のザーネン谷原産で、世界各地で飼養されています。

沖縄では、ララ(アジア救済連盟)からザーネン種の山羊が1947年~1953年にかけて贈られました。その後、日本在来種の山羊とザーネン種の山羊を交配した日本ザーネン種が、1949年に日本で作り出されました。雌は搾乳に適しています。雄は食用に使用されます。


参考資料:
佐敷町字新里字誌・編集委員会編2000『字誌新里』佐敷町字新里区
全国山羊ネットワーク「山羊の種類」(https://japangoat.web.fc2.com/goat2.html

【コラム】山羊の飼料・トベラ(方言名:トゥビランギー、トゥビラ)

佐敷町含めて沖縄県には、山羊の飼料となる低木・トベラが、低地から山地に至って点在しています。トベラは、2月から5月頃まで咲く雌雄異株で、その花は黄白色で芳香を発します。実は球形で径10ないし15ミリで、9から11月に熟します。山羊の飼料以外では、庭木や生け垣、薪炭材として利用されます。

トベラは、山羊の安産飼料として、顕著な薬効を示します。この葉は、山羊の分娩を早く楽にします。そのため、町内でもよく用いられていました。


参考文献:広報さしき 第134号(1988年9月) PDF

1988年9月29日

佐敷町畜産共進会が新開多目的広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊種雄(ザーネン種)部門】
優等:屋良景徳さん 1等1席:大城白盛さん

【繁殖雌(ザーネン種)部門】
優等:知念喜正さん 1等1席:宮城美雄さん 1等2席:佐久川政篤さん

【若齢山羊種雄(ザーネン種)部門】
優等:奥間邑吉さん 1等1席:平田徳清さん

【未経産繁殖雌(ザーネン種)部門】
優等:仲村正雄さん 1等1席:知念喜正さん 1等2席:吉田次郎さん

1989年9月26日

佐敷町畜産共進会が新開多目的広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊壮齢部門】
優等:知念喜正さん(冨祖崎)

【山羊経産12ヶ月以上の部】
優等:吉田次郎さん(仲伊保)

【若齢12ヶ月未満の部】
優等:奥間邑吉さん(兼久)

【未経産12ヶ月未満の部】
優等:宮城義雄さん(手登根)

1990年7月17日

佐敷町山羊飼育者組合の第5回総会が佐敷町農協ホールで開催される。

●同組合は、1986年11月に結成された。毎年1回中北部の先進地視察を行い、品種改良や飼育方法の研究をしている。
●この日は、組合員23人が出席し決算および予算の承認をした。また、山羊の生育状況を競う百日勝負、先進地視察を行うことを確認した。
●佐敷町の外間昌治収入役は、同総会で「山羊の堆肥は土づくりに最適」「もっと頭数を増やし生産性の向上、農業振興に役立ててほしい」と述べた。

1991年6月4日

山羊百日勝負が、佐敷町農協野菜集出荷場で始まる。

●山羊百日勝負とは、百日間の間に山羊の体重がどれだけ増えたかを競う催しである。山羊の飼育頭数拡大と品質向上が狙い。
●6月4日と9月12日に体重がはかられ、その間の成長度(体重の増加量)で勝負が決められた。
●1位に當眞嗣憲さん(仲伊保)・2位に奥間邑吉さん(兼久)・3位に屋比久元徳さん(冨祖崎)の山羊が選ばれた。

▲『広報さしき 第171号』より。

1991年9月25日

佐敷町畜産共進会が新開多目的広場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊壮齢雄部門】
優等:知念寿孝さん 1等1席:吉田次郎さん 1等2席:大城白盛さん

【山羊経産部門】
優等:屋比久元徳さん 1等1席:吉田次郎さん 1等2席:奥間邑吉さん

【山羊若齢雄部門】
優等:嶺井吉常さん 1等1席:屋比久元徳さん 1等2席:奥間邑吉さん

【山羊未経産部門】
1等1席:當眞嗣憲さん

●牛19頭、山羊32頭が出品され、体格やバランスなど発育状況が競われた。

1992年7月21日

山羊飼育者組合総会が、JA島尻東本所の会議室で行われる。

●佐敷町の金城助役と新垣JA島尻東組合長が参加し、飼育者組合に向けて激励のことばを述べた。
●次の新役員が決定した。平田徳清さん(組合長)、前平寛徳さん(書記会計)、当真嗣憲さん(顧問)、知念喜正さん(顧問)、大城白盛(監査役)さん、屋良景徳(監査役)さん。

1992年9月30日

佐敷町畜産共進会が、新開多目的広場特設会場で開催される。山羊出品の入賞者は次のとおり。

【山羊壮齢雄部門】
優等:知念喜正さん 1等:屋比久元徳さん 2等:玉城信子さん

【山羊経産部門】
優等:吉田正廣さん 1等:平田徳清さん 2等:宮城義雄さん

【山羊若齢雄部門】
優等:吉田次郎さん 1等:佐久川政篤さん 2等:嶺井吉常さん

【山羊未経産部門】
優等:大城白盛さん 1等:佐久真茂男さん 2等:吉田政廣さん

●牛17頭、豚7頭、山羊29頭が出展された。
●各部門で、体形、バランスなどの肥育ぐあいが競われた。

1994年9月30日

佐敷町畜産共進会が、新開多目的広場で開催される。

●牛22頭、豚25頭、山羊27頭が出展された。
●佐敷町の佐久川経済課長は「今年は例年よりも出展頭数も多く、盛況だった。環境問題や輸入自由化などで揺れる畜産業界ですが、その中でがんばっている畜産農家の皆さんの努力にむくいるためにも、行政として今後も意欲的にバックアップしていきたい」と感想を述べた。
●上位入賞した家畜は、島尻地区の畜産共進会へ出展された。

1996年9月27日

佐敷町畜産共進会において、山羊部門の玉城文雄さんが畜産会長賞を受賞する。

●同共進会は、新開多目的広場で開催された。
●牛23頭、豚20頭、山羊25頭の合計68頭が出展された。