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産業分野別年表 キュウリ(佐敷エリア)

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産業分野別年表 キュウリ(佐敷エリア)
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【南城市の戦後史 産業編】
産業分野別年表

1975年 12月 7日

第3回農業まつりで、キュウリが展示・販売される。

●同まつりは、佐敷村・佐敷村農協の共催により、佐敷公民館で開催された(8日まで)。
●キュウリの他、洋ラン、ヤシ、冬瓜、ゴボウ、なすび、葉野菜、花卉、農産加工品(主婦たち手づくりの漬物含む)などが即売会向けに展示された。
●洋ランは、4Hクラブの若い会員たちが「もうかる農業」をめざして栽培したもの。

【用語解説】4Hクラブ(農業青年クラブ)

 将来の日本の農業を支える20~30代前半の若い農業者が中心となって組織され、農業経営をしていくうえでの身近な課題の解決方法を検討したり、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を中心に、消費者や他クラブとの交流、地域ボランティア活動を行っているのが、4Hクラブ(農業青年クラブ)です。(中略)農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨き、科学的に物を考えることのできる頭(Head)の訓練をし、誠実で友情に富む心(Heart)を培い、楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進するという、同クラブの4つの信条の頭文字を総称したものです。

引用ウェブサイト:農林水産省 4Hクラブ(農業青年クラブ)について https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/4hclub.html

【コラム】婦人活動とキュウリ

 『広報さしき』第75号(1983年6月)には、当時の婦人活動の様子が紹介されています。佐敷の婦人活動の多くは、「農村婦人の家」で行われていました。同家には農産加工室がありました。生活改善グループは、ここで、一括購入したキュウリを使って、手づくりで漬物を作ったりしていました。
 また、同家では、若いお母さんたち向けに、離乳食実習や踊り、料理の講習なども行なわれていました。

参考文献:広報さしき 第75号(1983年6月) PDF

【コラム】キュウリ農家・照喜名朝助さん

 『広報さしき』第83号(1984年8月)によると、字伊原の照喜名朝助さんは、少し変わったキュウリを栽培していました。それは、蛇瓜(ヘビウリ)、ウチナーグチでいうハブウイグヮーと呼ばれる、蛇と見た目がよく似たウリです。
 ハブウイグヮーは通常観賞用として育成されますが、照喜名さんは、「自然の恵み」と言って、これを食用にしていました。「味は、意外にさっぱりしています。一本あれば一家の一日分まかなえます。観て楽しむだけではもったいないですよ」とのことです。なお、小さいので70センチ、最長のものは1メートル30センチばかりあったとのことです。

参考文献:広報さしき 第83号(1984年8月) PDF

【コラム】ブラジルのキュウリ

 『広報さしき』第85号(1984年10月)では、津波古の新田器一さんにより寄稿された「ブラジル事情」が掲載されています。その記事では、サンパウロ市の中央市場や、そこで売られていたキュウリについて次のように記されています。

 「市中央市場は、サンパウロ市の繁華街マルソーにあって、中世風のりっぱな建物の中にある。世界中の食料品が取引きされていた。
 主婦を対象とした小売りで、那覇の牧志市場を規模拡大したものと思ってよい。豆腐、納豆、湯葉、うどん、沖縄そば、何でもある。
 ここの青果部でも県人が大半で、大声のウチナーグチがとび交い取引きがなされていた。
豆腐などは外人系にも大気が高く、ビニール袋に一丁宛入れられ売っていた。黒人や白人夫婦が手に提げてニコッとしていたのは印象深かった。胡瓜など新品種の開発が遅いせいか昭和10年前後に作られていた馬込半白系の胡瓜に珍しい思いがした。」

引用文献:広報さしき 第85号(1984年10月) PDF

【用語解説】馬込半白キュウリ
 馬込半白は大井胡瓜を改良したものであり、胡瓜と瓜を掛け合わせて改良したものです。1897年頃に始まり、改良を重ねて節になる形になったのは、1904〜1905年頃であり、馬込半白節成胡瓜と呼ばれるようになりました。

参照ウェブサイト:JA東京中央会 馬込半白キュウリ(馬込半白節成キュウリ)https://www.tokyo-ja.or.jp/farm/edo/25.php

1986年 7月 2日

野菜品評会で、キュウリ部門において、兼久の奥間邑範さん(1等)、新開の玉城安助さん(2等)、つきしろの小山松三さん(3等)が優秀な成績をおさめる。

●同会は、町老人クラブ連合会により開催された。
●同連合会の小波津・外間両副会長の立会いのもと、町役場経済課職員および町農協職員によって審査が行われた。

1989年 7月 

野菜品評会で、キュウリ部門およびニガウリ部門において、つきしろの小山松三さんが1位の成績をおさめる。

●同会は、町老人クラブ連合会により開催された。
●町経済課や町農協、南部農業改良普及所の全面協力のもと、町内各現場で審査が行われた。
●施肥・除草・かん水・敷草・着果・生育の状況、品種の良否が審査された。

1990年 6月 26日

野菜品評会で、キュウリ部門において、伊原の渡名喜元景さん(1位)、新里の玉城安助さん(2位)、新開の謝花良源さん(3位)が優秀な成績をおさめる。

●同会は、町老人クラブ連合会により開催された。