解説 |
NPO伝承話資料センター提供。「ちてーばなし(伝え話)」とは、沖縄本島を中心に古い時代から伝えられてきた話で、昔話、神話的なもの、伝説、世間話、民間説話のすべてが含まれる呼称である。
この音声は、1983年(昭和58)『大里村史 民話編』刊行に向けて行われた聞き取り調査の際に録音したものである。
話者:玉城カナー氏(申年生まれ・当時大里在住)、知念キヨ氏(大正2年生まれ・当時大里[南風原]在住)
調査者:伊芸弘子氏、小禄裕子氏
【主な内容】
●玉城カナー氏 [始め~33分頃]
話者の家族について/ウィムイヌ御嶽の歌(話者歌唱)/ワラバー綱/アミシ綱(6月26日に行う)/サングヮチサンニチーにターンムニー(田芋と砂糖でつくる)をつくってお供えする。浜下りもする。/クングヮチクニチ(カニヌウガン、お金儲け・健康祈願の拝み、お供えは必ず9つ)/話者のライフヒストリー/クラーとカンジュヤー/キジムナー/サトウキビの作業について…等
●知念キヨ氏 [33分頃~最後まで]
小波津の話(話者の先祖について)/クディングヮについて(話者自身)/大里の歴史(神世、裸世)/大城グスク(タマムラ按司、このグスクは3回建てた、アガリウフザトゥ・イリウフザトゥ)/大里ウナー/ニィーヌファ、ンマヌファ、ヲゥー、ウトゥイヌファー(干支関係?)/クングヮチクニチ(カニヌウガン、拝みの言葉)/ダシマース(ハーリーの由来)/火の神の道理(火の神の話)/按司が世の話(大里グスクと大城グスクの戦い)/チチンガー(神ウナギの話、イリウフザトゥは南山)/キジムナー/霊について/ユタと神人の違い/グソームドゥイ/マブイ(魂)/子育てゆーれー/稲の始まり(伊波仲門)/屁ひりうりざね…等
※調査当時は、カセットテープでの録音ということもあり、ノイズが大きい、調査者や話者の声が聞こえにくい箇所があります。また、話の途中で録音が終了することがあります。
※話者は調査者との会話の中で、ちてーばなし(伝え話)を語っていますが、その語りは、ほぼウチナーグチ(沖縄方言)です。標準語のクレジットはございませんので、ご了承ください。 |