なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

ちねん再発見シリーズ14 斎場御嶽(その1)

お新下り(おあらおり)
この言葉を聞いたことがありますか。私たちの斎場御嶽を中心として行われる、琉球王府主催の聞得大君の即位儀礼です。大勢の神女たちを従えて首里城を出発し、南風原・与那原・佐敷・知念と行列をなして来るのです。その様はさながら大名行列の様であり、クエーナの響く中の道行は荘厳なものでありました。
聞得大君(きこえおおきみ)とは、琉球王国の最高女神官であり、国王のオナリ神としての高い地位を得ていました。王国の安寧や国王の長寿、航海の安全・戦勝祈願など、国レベルの祭祀を司祭する、大変重要な位置を占めていました。その方の即位儀礼ですから、規模や参列者の数などは数百人規模の大きなものでありました。当日は、首里城内での儀式を終えた後、与那原の御殿山御仮屋に入り、親川でお水撫で・与那古浜でニライカナイ遥拝を行います。また、佐敷のユックイノヒラを登り斎場御嶽に到着するのは、夜9時頃になっていました。
御嶽の中には、六つの御前があり、それぞれ花米・御酒をささげ、鼓の音に合わせて神歌を謡います。その歌声は深夜の森中に響きわたり、近隣の村々までこだましました。その後、御待御殿(うまちうどうん・現駐車場)まで戻り、一泊します。翌日、御庭(うなー)での儀式をすませた後、玉城・大里を通って帰路につきました。
この様に、斎場御嶽は琉球王国一の祭場として崇敬されていた所でした。もちろん、お新下りの行事だけでなく様々な国家レベルの祭祀に活躍し、琉球国王の東方聖地巡拝のコースにもなると、現在も盛んに行われている「東御廻り(アガイウマーイ)」にとつながっていくのです。
[図表]ノロクモイの図。ノロが地方祭祀の際に身におびる衣裳。(東京国立博物館蔵)
[図表]「御新下り」の道

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大分類 テキスト
資料コード 008403
内容コード G000000380-0015
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねんNo.102(1998年6月)
ページ 6
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1998/06/01
公開日 2026/09/24