65歳以上の高齢者が総人口の7%を超えると、その国は「高齢化した社会」といわれます。すでに日本は昭和45年にこのラインを突破し、現在は総人口の10.9%、10人に1人が65歳以上の高齢者となりました。さらに西暦2020年になると、ほぼ4人に1人の割合になると予想されています。
これからますます進んでいく高齢化社会を前に、わたしたちはどういった対応をしていけばよいのかを考えていきましょう。
健康は一生の"財産"
昭和六十二年の日本人の平均寿命をみると、男性が七十五・六一歳、女性が八十一・三九歳となり、前年よりも約〇・四歳延びました。六十歳で定年退職とすると、その後に約二十年近くの人生があるわけです。
この時期を楽しく、安心して暮らしていくうえで、一番の心配事は「健康」です。昭和六十一年の「長寿社会に関する世論調査(総理府)」では、「身体の自由がきかず、元気で活動ができないぐらいなら、長生きをしたいとは思わない」という人が全体の八一・四%を占めていました。
ところが昭和六十一年の国民生活基礎調査(厚生省)をみてみると、六十五歳以上のお年寄りの有病率は、千人中六百四十四・五人にものぼり、かなりのお年寄りが病気と闘いながら暮らしていることがうかがえます。しかもこの数字は、わたしたちの寿命が今後も延びることを考えると、さらに増えると予想されます。
▼お年寄りの体の特徴を知ろう
ところで、高齢者の健康状態には、次の四つの特徴があるといわれます。
①病気にかかりやすい
②一人の患者がいくつもの病気をもつことが多い
③慢性の病気が多く、治療が長くかかりがちになる
④再発や他の病気の併発を起こしやすい
この四つのポイントを頭において、若いうちから日々の健康づくりを心がけていくことが大切です。栄養のバランスを考えた食事をとる、体操や散歩などの適度な運動をする、定期的に健康診断を受ける、ことなどを実行していきたいものです。
人生の完成期をいかに過ごすか
最近は若者文化が華やかで、高齢者の社会的な役割や地位は低下する傾向があります。また高齢者自身も、若い世代との交流がうすれ、主に同世代の人間関係を中心とした生活をしがちです。
しかし、この時期は人間とし、て最も充実した「人生の完成期」です。孤独に陥ったり、無為な日々を送るのはもったいないといえます。そこで、若いうちから「老後に何を生きがいにするか」ということを考えて、少しずつでも行動を起こしておきたいものです。
それでは、すぐにでも始められる例を挙げてみましょう。
▼長く続けられる趣味をもつ
趣味のある人生は、「次に何をやろう」「次はこうしてみよう」という創造性や楽しさがもてるため、心に張りができ、若さを保つことにもつながります。また趣味を通じて、若い人から高齢者までさまざまな人と知り合うことができます。「これだ」と思える趣味を、若いうちから探しておきましょう。
▼地域でボランティア活動を
「何か人の役に立ちたい」と思っている方には、ボランティア活動をおすすめします。例えば、体の不自由な方の介護や一人暮らしの老人を訪問したりすることは、その人を元気づけるだけでなく、自分自身の成長にもつながる絶好の機会でもあります。また、ボランティア活動は、地域の連帯と活力を生み出すものといえましょう。
▼人生の先輩の声を聞こう
戦後、日本の高度な科学技術を生み出し、豊かな生活環境を築いてきたのは、現在「お年寄り」といわれている人たちです。毎日の生活の中で培ってきた豐かな知識と経験には、なにものにもかえられないものがあります。
九月十五日は「敬老の日」。この日から「老人福祉週間」が始まります。人生の先輩である高齢者の話を聞くことは、あなたにとっても社会にとっても大きなプラスとなるはずです。
| ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1WopRjVTxTTW2oLq2u2uAfSlPLS4xnalz |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008375 |
| 内容コード | G000000352-0011 |
| 資料群 | 旧知念村広報 |
| 資料グループ | 広報ちねんNo.50(1988年9月) |
| ページ | 7 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 広報 |
| 場所 | 知念 |
| 発行年月日 | 1988/09/01 |
| 公開日 | 2026/09/24 |