なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

久高島で超大物のハブを捕獲 長さ二・三メートル、胴まわり十五センチ、重さ二キログラム

「久高島には戦前から沖縄産の猛毒ハブは生息しない」―。
これは知念村の一離島、久高島に往時から生活している古老はじめおおかたの説。
去る十月十五日午前六時ごろ知念村久高島で長さ二十三、重さ二キロ胴まわり十五センチもある猛毒をもつ超大物のハブが捕獲され、島に住む人々や村民をビックリさせています。
このハブは久高六二番地船員内間則雄さんが久高島徳仁港桟橋に白イカ漁にいき帰宅の途中集落近くの漁船巻揚機置場近くの道路をノソリノソリ這い動いているところを発見。当初内間さんは「アカマタ」だろうと思って素手で捕えようとしたが突然カマ首をもたげて攻撃しして来たのでびっくり。
棒切れで一撃を加えたあと漁網で押さえ捕獲しました。その後、久高区長内間徳次郎さんを通じて村役場へ通報し、ハブ対策について協力を依頼しました。
通報をうけた村役場では、久高島にはハブはいないはず、いるとしても「アカマタ」や「青ヘビ」だろうと職員は半信半疑の中、もしかしていたら大変と、ハブに詳しい二人の職員をすぐに派遺しハブ対策に当たりました。
捕獲されたハブは二人の職員により持ち帰えられ、役場前広場では職員をはじめ多数の村民が「猛毒ハブ」と実際に対面し、超大物に驚いていました。
久高島で捕えられた実物のハプを見た村民は「神々の島であることからもしかしたら神からからの使者であるのではないか」「近年久高漁港工事、港湾整備学校建設等の公共工事が行なわれるとともない工事資材とまぎれこんだのではないか」等久高島への移入した経路が不明のまま、さっそく県公害衛生研究所ハブ支所に連絡、食物などによる分析を依頼しました。
このハブは村役場に持ち込まれたときは「暑さ」や「船疲れ」のため動きがにぶくなっていたが、職員が測定した結果、体長二・三メートル、重さ二キロ、胴まわり十五センチもあり、公害衛生研究所が調査研究したハプとしては、日本最大は奄美群島に生息する二・三〇メートルに次ぐこれまでの超大物で、年齢は十四・五歳であるといわれております。
その後、知念村から職員一人と県公害衛生研究所から二人の職員が二十・二十一日の二日間久高島でハブが生息しているかどうか夜間を中心に調査を行いましたがハブは発見されませんでした。
久高島にはハブのエサとなる昆虫、ネズミや小鳥が生息し、また、住み家となる十分な石垣や岩穴などもあり、同調査はハブがいない島に万一、ハブが棲息していれば、島の生活還境に重大な問題が起きるとしてハブが捕獲された徳仁港周辺を中心に集落近辺で物々しい警戒のもとで行なわれました。
調査員の話では「今回の夜間調査では実際に猛毒ハブが久高島に住み着いているかどうか結論は出せない」として「青ヘビ」「アカマタ」などヘビ類の脱皮での判定をするため区民への抜けがら回収の協力を得て今後調査を続行することにしています。
これについて"ハブ博士"で県公害衛生研究所の吉田朝啓所長は「久高島ではかなり前から学校や漁港、港湾建設の工事が行なわれており、小さい時に建設資材などにまぎれ持ち込まれて成長した可能性が強い」と語っています。
[写真]▲2・3メートルの猛毒ハプ
[写真]▶地元久高区民も超大物のハブにピックリ!
[写真]▶ハブ公が捕えられた徳仁港

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=134vZQpxT_9l8jmr51Td3OIMYZamI6IHj
大分類 テキスト
資料コード 008549
内容コード G000001361-0009
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねんNo.29(1983年12月)
ページ 10
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1983/12/10
公開日 2026/09/24