第一 農水産業の振興について
一、 農業の振興
(1) 農家の生産コストの軽減を図るため、農道、排水の新設改良事業を知名大川農道外数件を施工します。更に昭和五九年度に向けて地主のご理解とご協力を得て県営ないし村営の土地改良事業、農地保全事業の採択が実現されるよう最大の努力をします。
(2) わが村の農作物の要であるサヤインゲン、オクラ、さとうきびの古株更新の奨励補助を行ります。
(3) 農作物病害虫、野そ対策として農家に対する農薬の現物支給を実施します。又一般農薬に野菜集出荷施設ついても補助します。
(4) 久高島からウリミバエを撲滅すべく、本年度から試験的にウリミバエ駆除事業を実施します。
(5) 五七年度に施工した野菜集出荷施設に対する対応費の農協への補助及び久高島からの野菜輸送補助を行います。
(6) 農業後継者を育成すべく農業青年クラブ等各種農業団体の育成補助を行います。
二、 畜産の振興
畜産経営技術改善活動、推進事業を積極的に取組むと同時に村共進会、及び県共進会に容易に参加せしめ、畜産農家の所得向上に努力します。
三、 水産業の振興
(1) 現年度に引き続き久高漁港の改修事業を国の全額補助で実施します。
(2) 漁民の所得向上を図るため漁船建造資金利子補給、漁船用無線器補助、久高冷凍施設補助及びごち網転業資金利子助成等を行う予定であります。
(3) 板馬地先にあるクルマエビ養殖施設の管理運営につきましては村、漁協、漁民からなる、いわゆる第三セクター方式で会社を設立することになっております。
その出資金として三千五百万円計上してあります。このクルマエビ養殖会社が成功し、純益を得るようになった暁には本村漁民の所得向上は勿論のこと本村財政にも少なからず好影響をもたらすものと思います。
[写真]▲クルマエビ養殖場
第二 福祉、保健衛生について
一、すべてのお年寄りが健康で快適な暮しができるようきめ細かな老人対策を実施していくため、ゲートボール場の整備、ヤクルトの無償配付、敬老年金の支給、老人クラブ活動補助並びに老人保健法の施行に伴う健康教育、健康相談、訪問指導等の事業を実施していく予定であります。
二、保育所対策として
今年度は、西部保育所の反響防止のための天井取付けと、中央保育所のボイラー取付丁事を予定しております。
なお財政事情ともにらみ合せながら西部及び東部保育所に冷房装置を取り付ける計画をもっております。
三、老人保健事業から除外された一般村民の単独によるガン検診、一般検診及び従来どおりの各種予防接種を実施します。
四、夏場のボーフラ、蚊等の昆虫駆除対策費として所要予算を計上してあります。
又、ハブ咬傷対策街灯設置補助も従来どおり実施する予定であります。
五、国民健康保険加入者の負担の軽減を図るため例年どおり、五百万円を一般会計から繰出していく方針であります。
又、簡易水道特別会計予算には八百三十二万四千円を繰出すことにしております。
[写真]施設訪問
第三 生活環境の整備について
道路及び生活排水路の整備は何時の世においても必要欠くべからざる事業であります。
今後は総花的な整備事業は止めて、一線一線本格的な整備改良を実施していきたいと考えております。
本年度は志喜屋、具志堅、久手堅、安座真、久原地内等の村道整備を図っていく考えであります。
又、本島内の失業対策事業につきましては、安座真地内にもっていく方針であります。
[写真]整備された生活道路
第四 教育、文化の振興について
一、青少年の健全育成と学力向上の問題につきましては、知念村青少年健全育成村民会議の中に「学力向上推進部」の専門部会を設け、「学校」「家庭」「地域社会」「行政サイド」の連携を密にし、青少年の健全育成と学力向上に努力致します。
二、本年度十一月に迎える知念小学校百周年記念事業を成功させるべく期成会への補助金を五百万円計上してあります。
村内外の同窓生が一丸となって取り組み是が非でも意義ある記念事業を実施していきたいと考えています。
三、十六年前に建築された知念小学校の図書館が今度不適格建物に該当する予定であります。
二階の理科教室も含めて改築を予定しております。
又、学校教育に欠かせない温室の新築も予定しております。
四、知念中学校のブールを本年度で建設していきたいと思います。
又、同校は県指定三年連続の理科研究モデル校にも指定されておりますし、この際併せて校内の環境整備も図っていく所存であります。
五、社会教育の振興を図るため、職員を社会教育主事資格認定を受けるために東京研修へ派遣したいと考えております。
六、村民の知識高揚を図るため、公民館活動の一環として青年学級、婦人学級を始め、各種学級を開設する予定であります。
七、文化財保護と村民の文化財に対する認識を高めるうえから標示板の設置、文化講演会、文化財の発掘調査、民話聞取り調査等を実施していきたいと思います。併せて村史編集委員会ともタイアップして村史資料編第二巻の刊行に大きく寄与するものと期待されます。
第五 村民体育館建設について
昭和六二年に開催される沖縄国体において、本村は銃剣道が開催される運びとなっております。
国体の開催はスポーツ愛好者のみでなく、村民や青少年に与える影響が大きく、その跡利用の観点も含めて大いにその成果が期待されるところであります。
この度、関係地主のご理解とご協力により知念岬の用地に国県の補助のもとに二千平方メートル規模の体育館を建設する運びとなっております。
以上、所信の一端と予算の主要施策を申し上げましたが、昭和五八年度の
一般会計予算
十八億八千四百三十五万五千円
簡易水道特別会計予算
七千二百八十二万円
国保特別会計予算
二億四百八十九万円
老人保健特別会計予算
一億一千八百三十三万三千円
合計二十二億八千三十九万八千円、の予算規模となっております。
おわりに、地方財政の厳しい現況にかんがみ、財政の効率的運用を図り、最少の経費で最大の効果を上げるよう限られた予算を最大に活用して「より豊かで活力ある住みよい平和な知念村づくり」に努力していく所存でありますので、議会議員をはじめ村民各位の深いご理解とご協力をお願い申し上げ、私の施政方針といたします。
[写真]生花教室
| ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1MpAZSmwbL3BEU9wX_r82xT0BfukWLItg |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008546 |
| 内容コード | G000001358-0002 |
| 資料群 | 旧知念村広報 |
| 資料グループ | 広報ちねんNo.26(1983年5月) |
| ページ | 3-4 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 広報 |
| 場所 | 知念 |
| 発行年月日 | 1983/05/30 |
| 公開日 | 2026/09/24 |