去る二月二七日午前九時から知念村勤労者体育センターで、第一回沖縄県銃剣道選手権大会が開かれました。
「正しく、明かるく、たくましい人間形成を目指す」ことを修行の指標とするこの大会は、沖繩県銃剣道連盟主催、沖縄県体育協会、知念村、知念村体育協会、知念村教育委員会後援のもとに盛大に行なわれました。
昭和六二年に沖縄県で開催される第四二回国民体育大会の予選大会も兼ねるこの大会は、選手の競技力の向上、審判役員の養成と資質の向上をはかることを目的とし、また県内ではじめて開かれるとあって県内各地から選手をはじめ、来賓、競技役員、一般参観者、約五百名が会場を埋めつくし、熱気あふれる大会となりました。
まず午前十時から開会式が行なわれ、選手入場、国旗に敬礼開会宣言のあと、桑江良逢大会会長があいさつを行い「昭和六二年には沖縄県において第四二回国民体育大会が開催されるように決定し、銃剣道競技がここ知念村において実施されます。沖縄県銃剣道連盟もこの国体を目標に準備を着々と進めているところであります。銃剣道は、その心技に秘そむ人間陶治に欠くべからず精神的、肉体的諸要素をスポーツとして修練を積み重ね、もって正しく、明るく、たくましい社会人としての人間形成をめざし、国家社会に貢献し得る人材の育成を図る競技であります。本日、ここにお集まりの選手は日頃の練磨された技を十分に発揮されるとともにこの意義ある第一回大会を機に更に心技を鍛練され沖縄国体に向って一歩一歩前進向上されるよう祈念します。」と選手を激励しました。
また、大里喜誠沖縄県体育協会会長は「昭和六二年沖縄国体開催は今年の六月内定の予定であり、その時の会場地である知念村において第一回の銃剣道大会が開催されますことは、誠に喜びにたえません。
銃剣道は、沖縄においては未普及競技種目の一つであり、この大会を機会に、銃剣道の良さが多くの人々に理解され普及発展することを期待してやみません」と祝辞を述べました。
つづいて、仲里常延知念村長は地元の村長として祝辞を述べ「我が国は、多くの伝統的な武道を通し、国民の健康と体力向上はもとより、健全な精神のかん養と人格の陶治に貢献していることはご承知の通りであります。
この伝統的な武道の一つである、銃剣道大会が「武の村」知念村で行なわれることは又、当を得た、すばらしいことでありまず。
即ち、昭和十六年にこんな小さい知念村が島尻郡全町村を相手にした銃剣道の試合に見事に優勝し「知念青年の意気」を示し、更に沖縄全県下の試合でも勝ち進み、沖縄県代表として、東京大会へ参加した歴史をもっています。
ちなみに、その時の青年とは照屋盛善、山内光栄、伊集盛郎 (前村長)の三人であります。
このように銃剣道でもすばらしい歴史をもつ本村に昭和六二年度の沖縄国体の銃剣道の会場にきまったのもまた、もっともなことであります。
どうか選手のみなさんは日頃の厳しい修練を通して体得なされた銃剣道の真随を余すところなく発揮なされた本大会の目的を達成されるよう祈ります」とお祝のことばを述べました。
その後来賓の祝辞、祝電の披露等があり九時二五分に開会式を終り競技に入りました。
競技は九時三〇分に開始されまず団体戦、個人戦が行なわれました。団体戦には、陸上自衛隊、航空自衛隊と一般の部が出場し、陸上自衛隊十八チーム。航空自衛隊八チーム、一般の部は一チームを編成、団体戦は当初三~四コチームによりリーグ戦を行ないリーグ勝者同志により決勝戦を行なう方法、一般の部はトーナメント方式により覇を競い合いました。
個人戦は、四段以上と三段以下の段位に区分した陸上自衛隊と、段位制限なしの航空自衛隊及び一般の部がすべてトーナメント方式で行なわれました。
白色の運動服と防御服で身を固め、長木銃を手に、規律正しく、札節を重んじ、会場を二面にして三名の審判員のもとに行われるこの競技は、銃剣の技にふさわしく、競技者の左胸部と首もとをつき合うことで勝敗を決める妙技に会場から大きな拍手と声援がわきおこり大会は大きな盛り上がりをみせました。
また特別演武として銃剣による基本動作、銃対銃の形、銃対鉄剣の形、銃剣格闘、空手の形等が披露され大会の注目のまととなりました。
地元、知念村から特別演武として少林寺流仲里道場の門下生、親川千吉外八名が出場し、空手の基本を披露、大会場から拍手と歓声が送られ、大会に花を添えました。
また、仲里常延村長も、棒術で師範の腕を披露し、大会場から万米の拍手を受け、大会は午後三時三〇分に終りました。
[写真]▲銃剣道大会
[写真]▲仲里村長の棒術
[写真]▲仲里道場門下生による空手の演武
| ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1a-s6zueUtZZSgv3NUvKOzwObxzgJGIc_ |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008545 |
| 内容コード | G000001357-0005 |
| 資料群 | 旧知念村広報 |
| 資料グループ | 広報ちねんNo.25(1983年3月) |
| ページ | 5 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 広報 |
| 場所 | 知念 |
| 発行年月日 | 1983/03/31 |
| 公開日 | 2026/09/24 |