なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

村民コーナー=私の一言=

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自然保護に思う。
新垣源勇(村文化財保護委員)
私たちの知念村が他に誇れるものがあるとするなら、まず未だ破壊されていないすばらしい自然を共有していることである今年の一大ニュースとなっている「ヤンバルクイナ」の発見も道路の開通、山の開発等によって人間がこの鳥の生活圏に入りこんだことになり、自然の開発の進んだ結果である。
沖縄は東洋のガラバゴスと言われる位面積のわりに固有種の生物の多い島である。「イボイモリ」「トカゲモドキ」も久手堅のトーマヌクシ(地名)の日本兵の防空壕の中に住みついていたが今はほとんど見ることはない。その仲間の「シリケンイモリ」(ソージマヤー)も特に知念村に多いが、商人によって本土へ出しているということで、その保護も考えるべきである。カメレオンに似た「キノポリトカゲ」(タンメーグリー)が木によぢ登りながら何回もグリー(礼)をやっているひょうきんな姿もめっきり見なくなった。しかしハプは依然としてその数が減らないのは、ハブ発見報知機の役目をはたす「メジロ」がテープコーダの仲間の鳴き声にだまされ、人間のしこんだワナにひっかかって捕られてしまうので、ハブがへらない。あと何年かしたら野生の「メジロ」が全滅するだろう。志喜屋のンナトには「カースピ」という淡水魚の固有種がいたがもうこの話も七十才以上の人にしか通用しない。
昭和五二年から五五年まで県教育委員会によって、知念村の主な御願所の斎場御嶽、具志堅のヒラバンジョウ、知念大川、等十ケ所の御嶽林の植生調査が行なわれたが、貴重な植物がまだ数多く残されていることがわかった。「ミヤコジマハナワラビ」は一種一層のシダである。島でいえば「ノグチゲラ」と同格で、保護しなければならない貴重な植物である。その産地の公表は敢えてさけよう。「シマヤマヒハツ」(ウメーシダラギ)と「ゲッキツ」等が盆裁用として盗み出されている。戦前は字の七人頭によって字の境界内の山野が絶えず見張りされ、侵入者は罰せられる字の内規があって字民みんなで字の自然保護に取り組んでいた。
八重山観光で「サキシマスオウノキ」の大きな板のような根を見せてくれるが、知念村にもその喬木の数本が育ちつつあることは喜ばしい安座真の大殿内の庭の池の中に一本・大門の屋敷・知念のミーヤの庭にあり薬用と染料にもなり大切な木です。
「ビロウ」(クバ)は久高島に大きな群落があり、昔は久高のことをクボー島といっていたようです。琉球発祥の七御嶽の一つクボー御嶽もカペール御嶽もクバがいっぱい生えて見事なものですがクボー嶽は戦後山火事で焼けたためクバの木が減りその代りに「ツゲモドキ」が山の被度を増しつつあり、クバの木にとって代られる心配があります。これらのクパの木は一本一本が何百年の歴史を見下してきた古木ばかりであります。志喜屋の殿内山(公民館前)のクバの木も傷ついても尚、数百年も生き続ける凜々しい姿を見せている。久高島のイシキ浜を含む東海岸のモンパノキ(ハマスーキ)の群落は知念村指定の第一号の天然記念物となった。その群落の中には「ミズガンビ」(ハマシタン)「モクビヤクコウ」「クサトペラ」等の海浜植物も混っている、大切に保存しなければならない。神の島、久高島から一草一木も持ち出させないよう、字民の協力をお願いします

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大分類 テキスト
資料コード 008542
内容コード G000001354-0006
資料群 旧知念村広報
資料グループ 広報ちねんNo.21(1982年7月)
ページ 3
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 知念
発行年月日 1982/07/09
公開日 2026/09/24