なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ 40 島袋の石獅子

島袋の石獅子は、村道南風原福原線と島袋区から嶺井区へ抜ける道路が交わる十字路の北西側の森の中に位置している。この森は、島袋区の集落北側に位置しており、区の御拝所が所在する森である。石獅子は御拝所の東側(右手)雑木の中に隠れるように置かれており、北側の方向を向いている。北方には運玉森があり、仲程や古堅の石獅子と同様にヒーザンとして伝えられる運玉森から区を守るために置かれたものと考えられる。石獅子の材質は琉球石灰岩であり、規模は高さ80㎝、幅50㎝、体長90㎝、体高20㎝(体高とは前足の爪先から肩までの高さをいう)を測る。その様相は、大里村に残る石獅子の中で一番どっしりとしており、落ち着いた雰囲気と風格がみられる。石獅子の特徴は、前述のとおりどっしりとした落ち着いた雰囲気と風格以外に2点みられる。1点めは、馬のようなたてがみをもつという点である。獅子像の背中の中央には高さ5㎝程のたてがみが走っており、他の石獅子にはみられない独特の造形である。2点めは、高さが80㎝あるのに比べて、顔が60㎝と非常に大きく造られ、過分数になっている点である。顔の造りは、四隅の角がとれ、丸みは帯びているものの四角く、より強調して造られており、まぶたの部分は張り出し、目は丸く、口は大きく、鼻は人間のような形をしている。石獅子の前には、香炉などの祭祀道具はみられず、お椀がその代わりとして置かれているのみであり、現在では石獅子の存在自体が忘れられているようで、拝みなどが行われている形跡はみられない。これは、石獅子が戦後になってからこの場所に移されたため、大半の人が石獅子は無くなってしまったものと思っているためではないかと考えられる。また、以前に石獅子が置かれていたといわれる場所には、現在台座のみが残っているため、余計に石獅子の存在が忘れられてしまったのではないかと考えられる。
(文化財担当・山里)

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/13MC_yyaROcnllfT5670UH-QL6bihndv-/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008463
内容コード G000001089-0004
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第257号
ページ 4
年代区分 2000年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 2002/01/01
公開日