なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ(40) 平良の石獅子

平良の石獅子は、平良入り口から集落内へ入っていった最初の二股に分かれる道路の内側広場に位置しています。石獅子が置かれている場所は、現在整備され、花壇として使用されているほか、掲示板や集落案内板などが設置されています。石獅子は、その一角に新たな台座を据えられ、置かれています。以前までの石獅子は、同じ場所にあった大きなうすく木」の根元に置かれていましたが、そこから、若干横にずらし、現在の場所に置かれています石獅子は、南側の方向を向いて置かれており、南方にある南山グスクへの”火ケーシ”のために置かれたという伝承が残っている。また、一説によれば八重瀬岳に対する”火ケーシ"であったものが、いつの頃からか南山グスクに変化したのではないかとする説もある。石獅子の規模は、高さ45㎝、幅25㎝、体重25㎏程を測るが、下半身は造らされていないため、体高などの計測はできません。その材質は、石灰岩を利用していますが、一般的に利用されている琉球石灰岩ではなく、海岸付近で採取したと思われる平な珊瑚石灰岩が用いられています。その携帯は、前述のとおり下半身が造られないなど椎拙なものとなっています。造られている箇所は顔の部分のみであり、それも平用の石をそのまま使用しているため、顔に起伏がなく平たいまま利用されています。目は丸く、鼻は細長く、口は両端がやや吊り上がるように彫り込まれており、口の上下に歯が刻まれています。そのような形態をもつ現在の石獅子は、その製作方をみるかぎり、戦後になって新たに製作されたものと考えられ、火ケーシ"の伝承が残っているところから、現在の石獅子以前に別の石獅子があったものと考えられます。現在、石獅子は区における信仰の対象とはなされていないようであり、集落内にひっそりとたたずみ、区に入ってくる人達をみつめています。
(文化財担当・山里)

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1gt1pRzftLiLfNLvZ0cijwKqSFSH7PlZ3/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008463
内容コード G000001088-0003
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第256号
ページ 5
年代区分 2000年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 2001/11/01
公開日