なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ(38) 平川子の墓

平川子の墓は、真境名区の後方に広がる丘陵の中腹で、真境名ヒージャーの北側上に位置しています。墓は、平川区、真境名区両方が拝む御願所であり、名が示すように平川区の村建てを行った人のお墓といわれています。なぜ、この地に葬られているのかは不明でありますが、平川区と真境名区において、遠い昔に平川子を通して何かの関わりがあった可能性が考えられます。また、両区は、高宮城ノロが祭祀を司る地域内であることも何かの関わりがある可能性が考えられます。墓は、洞穴を利用して造られており、その前面は稚拙な切り石や自然の雑石でふさがれ、正面に墓口が設けられた掘り込み墓となっています。その規模は、幅七・三m程、高さは最高部で一・五m程を測り、墓口の大きさは幅五〇㎝程、高さ八〇㎝程を測ります。洞穴を利用しているので、その開口部に合わせて前面に石が積まれており、墓口部分が高く、両端にいくにしたがって狭まっていく形をしているほか、墓口部分が張り出し、墓前面が湾曲する形となっています。墓口は、整形された長方形の石灰岩で造られており、口の部分は人頭大の石灰岩によってふさがれています。その前面には石灰岩製の香炉が一基置かれています。墓の前面は、若干の平場があるものの自然のままであり、周囲を囲うような手は加えられていません。平川子の墓のような切り石で前面をふさいでいる掘り込み墓は、村内では大里按司の墓にみられるのみであり、切り石の壁が崩れていたり、コンクリート等に変わっているものに大里のウミナイ墓や真境名子の慕(真境名の拝所の一つ)大城のウナザラ墓ほか何カ所にみられます。
(文化財担当・山里)

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1GW24SW7sKuwDtAq76QNUQl1h8Sxzrhnu/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008463
内容コード G000001085-0005
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第253号
ページ 4
年代区分 2000年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 2001/08/01
公開日