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文化財シりーズ 33 大里グスクの発掘調査概報

今回は、去る八月二十一日から十一月十七日まで行われた大里グスクの発掘調査で分かったことについてお話していきます今回は、国庫補助事業最終年度にあたり、これまで行われた大里グスクの範囲確認調査の総仕上げの意味を込めて行われました。これまでの調杳では、グスクの西側から東側にかけて調査を行い、地中に埋もれている城壁を確認してきたので、今回は未だ発掘が行われたことのないグスク東側の北側崖沿いの城壁確認のための調査を行いました。調査は、崖沿いに四カ所の細長い溝(z・あ・いうトレンチ)を掘り、進められました。その結果、Zトレンチからは、城の内側を向く城壁が確認されました。あトレンチからは、崖沿いに城壁の中込め石が僅かに残っていましたが、内側部分は戦後の利用によって無くなっていました。いトレンチは、戦後の採石や建築資材置き場として利用された際に土砂が採られたため城壁だけでなく、当時の地表面まで剥ぎとられてしまい、グスク時代の様相を知ることはできませんでした。うトレンチは三段の平場がみられ、それぞれの段差を造る石灰岩がほぼ垂直になっており、その前方部分に細かい石の破片が広がっている所から、石を削って、垂直に造った可能性が考えられます。また、ここからはグスク時代の柱の穴や溝等、当時の人々が生活した痕跡がみつかっています。さらに、うトレンチからは、グスクとは直接関係ないものの、縄文時代後期(三六〇〇年~二五〇○年前)の土器や石器、貝製品を含む多量の貝や動物の骨が出土した大きな穴がみつかっており、大里グクスができる前には、縄文時代の人々がこの地で生活していたことが明確に確認されました。以上が、今回の発掘調査の成果です。今回の調査では、北側崖沿いにもきちんとした城壁を造っていたことが改めて確認されたことと、縄文時代にこの付近に人々が生活していたことがより明確に確認されたことが、成果といえるでしよう。今後は、これまでの調査を報告書としてまとめる他、大里グスクの文化財指定を早期に進めて行きたいと考えています。
(文化財担当・山里)

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1xnesTsazP1IpVdTqcak0enFWg3xYKWf5/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008463
内容コード G000001078-0008
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第246号
ページ 6
年代区分 2000年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 2001/01/01
公開日