なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ25 ウテンチヂ

ウテンチヂは、大里グスクの北側崖沿いの中央付近で、現在展望台が建っている箇所の東隣に位置しています。ウテンチヂは、グスク内の最高部に位置しており、その標高は一五六m程を測ります。ここからの眺めはすばらしく、那覇市街地や中部地域のほか、東西の海岸線を見渡すことができ、沖縄県の主なグスクがほとんど見ることができる景勝の地です。ウデンチチは石灰岩によって造られており、その長さは三・二mで、幅は一定しておらず一・一~一・一mを測り、崩れたコ」の字形をしています。左側には切妻に造られたコンクリート製の屋根をもつ祠があり、右側には香炉が置かれて平場が一段高くして造られています。祠については、墓との伝承もありますが、確認はできていません。また、現在では、ウテンチチをコンクリートで補強しており、以前の姿は失われています。ウテンチヂという名称を漢字であらわすと御天頂"となります。天の頂きとは、グスク内での最高所の頂きであることを意昧しており、御」は尊敬を意昧します。このウテンチヂには、伝承によると西原のノロが天との交信を行った場所であり、天からのお告げを大里按司に伝えた聖なる場所であると言われています。これはつまり、天へと続く頂きまたは天と交わる頂きであった所ということから尊厳をこめられてウテンチヂ(御天頂)と呼ばれていたのではないかとも考えられます。現在、ウテンチチは御拝所として多くの人が拝みに訪れています。その際に行われる拝みは、ウテンチヂ自体へ拝みをする場合と久高島や今帰仁への遥拝(大里グスクには城主を今帰仁から迎え入れたという伝承があり、その子孫という人達が現在の西原区に居住している)として拝む場合があるということです。
(文化財担当・山里)

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1daCVSqDNPsdQNinOYJQJKncPPButnWJG/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008463
内容コード G000001068-0008
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第236号
ページ 4
年代区分 2000年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 2000/02/01
公開日