なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ(21)浴みしの御願

浴みしの御願とは、稲の一期作目の収穫後、豊年を祈願する年中行事です。六月カシチー折目の翌日にあたる旧暦六月二十五日に行われています。沖縄の各地で行われており、とくに南部地域で多く行われています。その行事内容は、ノロが斎戒沐浴して、神役たちと地域の御拝所を巡り、雨乞いの祈願をします。また、『束取り』もこの日に行われ、各戸からの稲束を殿に供えたあとノロに献じました。各地域では、旧二十四~二十六日にかけて綱引が行われ、これをカシチーヂナともアミシチナともいわれています。この綱引は、旧六月十五日(六月ウマチーとする地域もある)の頃のミーメー綱小(童綱)を大きく作り直したもので行われていました。浴みしの御願は、『年浴』とも称されています。『年浴』とは、稲を刈り上げ長い労働と物忌の期間の後に、水を撫で、または浴び、新米を炊いて祝うものであり、年とは『米』を意昧しています。年浴のいわれについては、二ヵ月間の稲の成熟を祈る山留の物忌があけて、人々が泉や井戸に下りて水撫でをするからとも、この日は働き疲れた牛馬も水を浴びて体を休めるからだともいわれています。この『年浴』の行事内容が現在では、六月二十五日のウマチー、六月カシチー、カシチーの折目、トゥシャミ、アミシ浴みしの御願等と呼ばれ、豊年を祝う行事として行われています。では、大里村内で豊年を祈願する『浴みしの御願』で現在も綱引を行っている自治会は、西原・南風原・平良・嶺井・島袋・当間・仲程・高宮城・大城の九自治会です。旧暦の六月二十五日の夕方頃から各集落の広場でガーエーが賑やかに行われた後に、綱引が行われています。また、旧暦の六月十五日に行われるミーメー綱小『童綱』は、稲嶺・真境名の二自治会で行われています。(文化財担当・山里)

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大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001063-0003
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第231号
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1999/08/01
公開日