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文化財シリーズ⑯ 真手川原遺物散布地

真手川原遺物散布地は大里村字西原の東側で与那原町との境界近くの石灰岩丘陵上で、大里グスクから北東側に約七〇m程離れた地点に位置しており、大里グスクとミーグスクとを合わヤてみると、迫地状を呈した窪地部分を囲むかのように位置しています。遺物散布地とは、ある地点を歩いていると焼き物等の古い物が多数みつかる地点があり、その古い物のみつかる範囲を括って指しています。真手川原遺物散布地は、大里村の小字真手川原付近で焼き物等の古い物が多数みつかるところから、その名称で呼ばれています。真手川原遺物散布地は、本村東側に舌状に延びる石灰岩のつけ根付近にあたり、北側が直立崖をなし、南側へゆるやかな斜面地をつくる地形をしており、東側部分はフラット面が広がっています。真手川原遺物散布地を歩くと、地表面にグスク土器や類須恵器といったグスク時代頃(十一~十六世紀)に相当する遺物がみつかることから、大里グスクやミーグスクと何らかの関係がある遺跡であると思われ、石灰岩丘陵の北縁付近に位置していることから、大里グスクの与那原町~西原町付近への物見台的な出城が存在した可能性が考えられます。また、東側部分に数段の平坦な面が広がっていることから、古い集落が存在した可能性も考えられますが、当地は草木が生い茂っており、遺物の広がりが詳細に把握できないため、はっきりとは分かっていません。真手川原の由来は、大里鬼の昔話に登場します。話によると、大里鬼の妹が兄(鬼)から首里へ逃げ帰った際に、当地付近で兄が妹へ「待て」と叫んだところから、真手川(まてがー)と呼ばれたといわれています。また、当地には、マテガーと呼ばれる石積み囲いの井戸がみられます。その前面には香炉がおかれており、現在は拝所となっています。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1n30vUMT03UK71x9NuA5YjAJ67rM3AO9H/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001056-0011
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第224号
ページ 8
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1999/01/01
公開日