なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ⑬大里グスク(2)

今回は前回に引き続き、大里グスクについて記していきます。今回は大里グスクの大きさや時期について書いていきます。大里グスクの大きさは東西二百m、南北百mで面積が二万平方メートルに達します。これは、三山時代の当時、各地域の主要なグスクの中でも大きい部類に入り、島尻地域では一、二を争う程の大きさをもったグスクでした。グスクは北側崖沿いの中央やや西側部分に一の郭があり、そこから放射状に東・西・南へと広がる連郭式のグスクであり、城内には一の郭を囲む城壁や西側・北側・北東側等、一部城壁が残っている箇所がみられます。これらの城壁の積み方は自然石(琉球石灰岩)を巧みに積み上げた野面積みであり、一番外側に積まれている石は粗く加工してツラを作っています。また、傾斜面や崖沿いでは二重に積まれている部分もみられます。また、何度か実施されている発掘調査によって、大里グスクの城内の様子が少しづつ分かってきています。まず、正殿の位置がこれまで考えられていた箇所より一段高くなっている北側に位置することが分かったことであります。ここからは正殿の柱を支えるために置かれた礎石が数箇所から見つかっており、その大きさは十三m×二十二m程であることが確認されています。これは正殿跡がみつかっている他のグスクに比べてもかなり大きなものであります。さらに、正殿部分を一段高くして作っていることや何度か改築が行われていることが分かっています。その他に石敷きの遺構や崖沿いに伸びる城壁の基礎部分がみつかっており、これまで正殿跡と思われていた部分は御庭(ウナァー)といって按司とその部下が儀式等で会う所であったと考えられます。次に城壁ですが、現在は前述のとおり、一部分が地表面上に残っているが、発掘を行うと採石を逃れた城壁が地中に埋もれていることが確認されており、これによって大里グスクの大きさが分かってきています。続いて、大里グスクの時期についてですが、発掘調査ではグスク土器や中国製陶磁器東南アジア製陶器・鉄器・石器・装飾品・獣骨・貝殻等が出土しており、そこから大里グスクの年代が十三~十五世紀に位置することが分かってきています。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1qNQHI24FtWPE2mCZZA9SUijaY3NhE_jO/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001053-0010
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第221号
ページ 6
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1998/09/01
公開日