なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ⑪ ミーグスク

ミーグスクは大里村の東側に延びる丘陵上の北東崖際で、西原区の東端部に位置しています。大里グスクより東側に延びる丘陵縁辺部に形成されたグスクです。標高一六〇mの高い所に位置し、中城湾を囲む勝連半島~知念半島が一望できます。特に知念半島を中心として、佐敷町の平野部を一望でき、歴史に名高い馬天港が望まれます。さらに、東側に目を転じると神の島としての久高島も遠望できます。ミーグスクは一説では、大里グスクの物見台的な出城であったとも伝えられており、それを示すかのように、当時の群雄割拠の時代において、大里グスク(山南王)と勢力を競っていた王要なグスクである首里グスク、中城グスク、勝連グスク、佐敷グスク、糸数グスク、大城グスクなどが遠望でき、その情勢を伺うことが適した位置に立地していたことがわかります。また、口碑伝承によれば、三山時代に大里按司が明国との貿易を行っていた時に、馬天港からの貿易船の出入りを送迎したところとも伝えられています。現在、グスク内にはアメリカ民政府時代の琉球政府によってコンクリート製の展望台が設置されており、当時の面影はまったく残っていません。しかし、グスク内は展望台設置の際にフ前方へ進むとミーグスク展望台に到達ラット面に造成されたと思われますが、岩盤(琉球石灰岩)が露出しており、自然地形を幾分か残しているものと思われます。ミーグスクにおいては、本格的な発掘調査は行われていないため、城壁や門などといった様相を知ることはできない。しかし、グスク周辺の地表面には、グスク土器や中国製陶磁器、褐釉陶器などといったグスク時代の遺物が散在しています。ミーグスクは大里グスクの出城として、貿易において海上の防備と大里グスクと勢力を競った他の主要なグスクの監視にあたったものと思われます。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1oDvUAgS_kN0QnNvOqDgEQMBtdkKCO73H/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001051-0006
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第219号
ページ 8
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1998/07/01
公開日 2026/03/27