なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ⑨ 南風原の石彫魔除獅子

南風原の石彫魔除獅子は村道3号線(仲程~南風原線)沿いで、南風原のバス停留所の右側に位置しており、平成五年に大里村の有形民俗文化財として指定された。南風原の石彫魔除獅子の設置年代については不明であるが、古くから南風原集落全体を守ってきた石獅子である。石獅子が見据える方向については、集落全体の風水をみて、西側のサン(山・現在沖縄県環境衛生研究所が立地している)を押し退ける『ナンゲーシ』(魔除け)として据えるとともに、南風原区の発展の願いを込めて設置したと区の古老や口碑伝承で伝えられており、旧暦の八月十五日には区をあげて祈願が行われている。石彫魔除獅子の材質は琉球石灰岩であり、その規模は高さ九十cm、体長四十五cm、胴回り百三十cmを測り、西を向いている。沖縄において初めて石獅子が置かれたのは、東風平町のジリグスク(勢理城)にある富盛の石彫獅子といわれている。これは、富盛において火事がたびたびおこるので、心配した村人たちが風水をみてもらうと「獅子を八重瀬岳に向けて建てなさい」と言われ、当時ヒーザン(火山)といわれていた八重瀬岳にヒーゲーシ(火除け)の守り神として石獅子を設置したところ、火事が起こらなくなったという。そこから、火除けや魔除けの守り神として、沖縄の各集落の角々に石獅子が設置されるようになっていった。現在、石獅子がもっとも多く残っているのは宜野湾市の喜友名区であり、七体の石獅子が現在もなお、集落の角々に建ち、集落を守っています。村内においては、昭和六十年に実施した教育委員会での聞き取り調査によると、南風原区以外に平良区、古堅区、仲程区、稲嶺区、島袋区から石彫獅子が確認されている。また、今日一般的にみられる屋根獅子は、瓦職人が赤亙の屋根を葺いた時にあまった瓦と漆喰を利用してサービスとして作ったものが一般化し、現在のような陶器の獅子へと発展・普及していったものとされている。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1289NUZ40JCU3Xbw-CcpVB7J871IAx9Uk/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001049-0004
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと第217号(1998年5月)
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1998/05/01
公開日 2026/03/27