なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ⑥ 大里グスクの発掘調査概要

今回は、村内文化財を紹介する文化財シリーズをちよっと休憩して、去る九月二日から十月二十五日まで行われた大里グスクの発掘調査の概要についてお話して行きます。大里グスクは沖縄の歴史において重要なグスクとして知られる大里村を代表する文化財の一つですが、これまでに発掘調査がなされておらず、その実像は謎のままでした。今回発掘調査を行ったのは、この大里グスクを含む周辺に都市公園の計画がなされたため、大里グスクの範囲の確認及び周辺地域の文化財の有無確認を行う必要があったためです大里グスクの発掘は、平成六年度から平成九年度までの四カ年の国庫補助を受けて行われているもので、今年はその最終年度にあたっています。これまでの調査によって大里グスクの範囲はほぼ確認されてきています。皆さんは、大里グスクを展望台の下に広がる広場の部分のみと思われているかもしれませんが、実はそうではなく、カニマン御獄から沖縄電力の発電所までを含む東西二〇〇m、南北一〇〇m、面積二〇、〇〇〇平方メートルの規模をもつ当時としては十本の指に入るほどの大きなグスクであり、その後王様のグスクとして栄えた首里グスクと同じぐらいの大きさをもつものであることが分かってきました(首里グスクはその後拡張して現在の姿となっている)。また、グスクのみではなくそれを支えた人々や生活環境を考えると西原の集落やミーグスクなどを含めたグスク的空のひろがりはさらに大きなものとして捉えられてきています。これらは、今後調査によってさらにくわしくわかっていくものと思います。今回の発掘調査によってわかったことはこれだけではありません、多くの遺構や遺物がみつかっています。いまでは昔の勇壮な城壁の姿もみられなくなってしまいましたが、地中にはその基礎となる石積が残っていることが確認されていますこれまでに幅2mの細長い枠を一六本掘っていますが、そこからは当時の石積の基礎部分がしつかりとみつかりグスクの城壁の面影が浮かんできています。また、そこからは当時の人々が使った茶碗や皿などの道具、食べていた動物の骨や貝殻などが見つかっておおり、当時の人々の生き生きとした生活環境が見えてきています。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1uCBvhfmE-sQDsHpA3wb25LaiTwGDjTfu/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001044-0006
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第212号
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1997/11/01
公開日 2026/03/27