なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

文化財シリーズ③ チチンガー

今回からは、村で指定している文化財についてお話ししていきます。チチンガーは、西原区の公民館斜め向かいに位置している村指定の有形民俗文化財です。大里グスクの城門近くのグスク外に造られた降り井と言われるタイプの井戸で、自然の地形を利用し、石灰岩で囲い込むように浩られており、上水道が未だ普及しない以前は西原集落の共同井戸として多くの区民に使われていた。造られた年代ははっきりとしていないが、大里グスクの城内のスクヤマヌウカー(御井)が涸れたので造られたと伝えられており、それとの関係から14世紀頃に造られたと考えられている。水の湧きでるところは現地表から8m下にあり、水を汲み上げる部分までは石灰岩の岩を削ったり、石を組んだりして43段の階段が取り付けられている。水を汲み上げる部分や階段の周辺には石灰岩の表面を面取りした石が積まれており、大里グスクの城壁の一部とも考えられている。チチンガーという名前の由来は、井戸をグスク内へ取り込もうとする流れの結果つけられたものといわれる。城壁を広げ井戸を城内に取り囲むと水が涸れてしまい、そのため、城壁を狭め、城外に出すと水が湧きだしたといわれる。そこで、城内に囲むことのできない井戸「チチマランカー(句まれない井戸)」と呼ばれるようになり、そこから現在の「チチンガー」という名前で呼ばれるようになっていったとのことである。平成6年度より大里グスクの発掘調査を実施中であるが、チチンガー近くを試掘した結果、現在残るチチンガーの石積の延長部分と考えられる地点から積み直された城壁の基礎部分が検出されており、言い伝えどおおりに城壁の積み直しが行われた可能性が出てきた。また、チチンガーには、時々鰻が泳いでいるのが見られたそうで、区民によって神鰻として守られたということである。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1H9azqP894Jzyn_iTM5oCI2s6HHacXnAu/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001041-0004
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第209号
ページ 4
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1997/08/01
公開日 2026/03/27