"活力あふれる村づくりのために"をテーマに平成七年度の地域づくりリーダー研修会が、六月十九日午後二時から村改善センターにおいて、各区、自治会のリーダーら約一五〇人が参加して開催されました。研修会は、区、自治会の課題への取り組みや運営の基本技術、地域活性化への取り組み等について、リーダーを堂に集めて研修会を開催し、地域の活性化及び地域づくりに役立て、併せて本村の地域づくり事業の一層の推進に役立てることを目的に催されたもので、昨年度からはじまった当研修会は今回で二回目。研修会に先立ち、屋冝由章村長は、「本村の村づくりは、"緑と心豊かなかりゆしの里・大里"を理念目標として諸施策を進めているところであり、二十一世紀を間近に控え、特色ある村づくりに向けて積極的に進めて行かなければならないと考えています。そのためには、村民一人ひとりが村政に参加してはじめて、地域に根ざした村づくりができるものだと考え、このような地域づくりリーダー研修会を催すことは、地域はもとより、本村の今後の村づくりに大きく寄与するものだと思っておりますので、この研修会が実りあるものとして、更に村づくりについて積極的に参加頂きたい」とあいさつを述べました。
研修会では、最初に、比嘉徳吉総務課長が「本村の行政について、公共事務の概要事務、委任事務、行政事務のそれぞれの違いと役割を説明。また、村行政がどのようなかたちで運営されているのか、村長部局、行政委員会、監査委員、議会について、職務内容、役割、職員配置等を説明しました。続いて、町田宗賢企画課長が「本村における地域づくりの推進」について、企画課として現在取り組んでいる各種の事業(各部落、自治会へ補助金を交付し、文化の振興、人材育成等を図ってもらう地域活性化事業、各区、自治会のリーダーを集めて、地域づくりへの活性化、村の活性化を図る地域づくりリーダー研修会、村内外の人々に、部落を紹介できるような部落案内板の設置事業、友好村である埼玉県大里村の児童生徒との交流事業など)を説明し、行政の立場から地域づくり活性化へのシステムを紹介しました。その後、各区、自治会では、どのようなかたちで、地域活性化を図っているのか、その取り組み状況についての事例発表があり、今回は、稲嶺区文化部長の新垣一雄さん、平川区前婦人会長の東江多美子さんのお二人が発表しました。
手づくりの史劇をきっかけに、十五夜遊び復活へそして地城づくりへ!!
新垣一雄さん 稲嶺区文化部長
新垣さんは「伝統文化の復活で地域づくり」と題し、今と題し、今年、三十九年ぶりに十五夜遊びを復活させるに至ったいきさつを紹介しながら、区の活性化推進の状況を発表しました。新垣さんは「平成二年の構造改善センター落成式の余興で史劇を取り入れることになったが、史劇に使う備品、予算もない状況だったため、手づくりで、かつらや衣装、幕などを区民が一致協力してつくり、出演者も並々ならぬ努力で、見事に演じることができたことに、出演者、区民が大きな自信を得て、今年の十五夜遊びの復活へとつながりました」と報告しました。最後に「十五夜遊びでは、子ども達が出演する場も設け、子どもの育成、また、婦人会、青年会、老人会等とも連携をとりながら、部落の活性化、発展のために伝統を復活して行きたい」と話しました。
次に、「花いっぱい運動で地域づくり」と題し、東江さんが発表。
花いっぱい運動で、やさしさとゆとりの心を育み地域づくりへ!
東江多美子さん前婦人会長
平川婦人会は、平成六年度第二十四回全沖縄美化コンクールで、最優秀賞、県知事賞に輝き、東江さんは受賞までに至った取り組み状況をパネルや写真展示などで紹介しました。平川区の「花いっぱい運動」は、平成四年度にはじめた公民館の花園づくりをきっかけにスタート。平成六年度の婦人会、OB会による平川入口の花園づくりをはじめ、PTA、児童会によるチリ、空き缶拾い、老人会による水かけ草刈り作業と地域ぐるみの活動が展開され、花に包まれた美しい集落へと転換。また、道路沿いの畑の一部を地主から提供してもらい、雑草だった空き地に全区民の力、連携のすばらしさで、見事な花を咲かせ、全沖縄美化コンクールにおいて、すばらしい成果をあげたことを報告しまーた。東江さんは「花いっぱい運動で、全区民とかかわり、地道な活動の中から、人の和、心の和で色どり、やさしさとゆとりの心を育む術を学びました」と感想を述べられ、「全区民が、ひとつの目標に向かって団結し、事業を成し得ることはすばらしく、一人ひとりの参加によって、地域づくりは、人と人へのつながり、そして村づくりへとつながると思います」と述べました。
事例発表後、引き続いて講演会がもたれ、今回は、沖縄県村づくり推進課長の仲里健三氏(本村目取真出身)を講師として招き、「沖縄県における農業農村活性化対策について」をテーマに、本県における「農業農村をめぐる状況「産業の中の農業の地位・担い手の状況」「活性化振興施策と地域の取り組み状況」等をサブテーマとして設け講浦しました。
材の特色を生かした狩産品をつくり出し、地城活性化へ!
講師 仲里健三氏
本題に入る前に、仲里氏は、世界、国内、本県の食糧事情を説明し、農業農村の村興しがいかに重要であるかを話ーました。また、「わが国における農業農村をめぐる諸問題と国民の期待、今後の政策方向について」を説明し、諸問題については、年々若者が農業離れし、農業の高齢化が進んでいる。耕地の放棄が増え、農地の利用率が低下している。生活環境等の基盤整備の立ちおくれがある等の問題点を説明。国民の期待については、消費者として良質・安全・新鮮な食糧の供給を望んでいる等を説明。今後の政策方向については、食糧輸入の現状を踏まえ、可能な限り国内生産を維持拡大するよう努め、わが国の農業の持続的発展を確保することの基本的施策方向を説明しました。本題の本県の農業農村を取りまく各状況については、いちばん懸念されている担い手の問題では、やはり、全国同様に本県においても、年々減少傾向にあり、年齢別をみても若年層の農業離れがみられ、農業は、高齢者が担うといった状況にある。また、耕地率が高い割には、利用率は低いといったことから、これからの農業農村を取りまく環境は厳しいものがあると説明しました。農業農村の活性化につなげるための県の振興施策については、担い手の育成、農業団体の組織強化を図るためのハウス建設や機械化導入といった農業構造改善事業、農業集落排水事業などを振興施策として掲げ、活力ある村づくり推進へと支援していることを話しました。では、どのようなかたちで地域では、活性化を図っているのかを、仲里氏は、沖縄圏域、市町村ごとに具体的例をあげながら報告しました。そのひとつとして、伊平屋、伊是名村では、"日本一早い米を"と補助事業でライスセンターをつくり販売している。また、島の特産品である一口黒糖の加工施設を補助事業でつくり、年間約二千万円の売り上げを伸ばし、文字どおり、島の活性化につながっていること等、他に伊江島や読谷村、多良間村などを例にあげながら、特色ある諸事業が村や島の活性化、地域づくりにつながっていることを紹介しまー大里村について、仲里氏は湧稲国や目取真、平良など、まだまだ基盤整備がされていないところがあります。農業を若者へ引き継いで行けるような夢のもてる農業農村環境整備に努めてもらいたい。また、村の特色を生かした特産品を、ぜひつくり出して、村の活性化、地域づくりを図り、県としても、村の諸事業について、農業農村活性化対策の一環として、全面的に支援したい」と述べました。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/15imb83kgcYpMiElPteu-uK3Bffsowe4l/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008462 |
| 内容コード | G000001020-0006 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと第188号(1995年8月) |
| ページ | 4-5 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1995/08/07 |
| 公開日 | 2026/03/27 |