昭和五十三年に大里村公民館が、村に伝わる言い伝えを編集した「かたり草」を発行し、村内全戸に配布しました。その「かたり草」の中から「たんぎくどん」をご紹介します。『たんぎくどんが村の農家に頼まれて奉公に行っているときの話です。ある日旦那様が「たんぎくどんは二人前食べるのだからお駕籠を一人で担いで私を熊谷まで乗せてくれ」と命じました。仕方なくたんぎくどんは天秤棒に片方は駕籠を付けもう片方には石を下げ旦那を乗せました。久下の一橋の中頃の一番流れの強い所まで来たところで「日那様、一休みしてもよろしいりでしようか」と聞きました。旦那は「よい」と答えました。たんぎくどんは、川の中に杭が一本打ってあるのを見つけ、かつぎ棒を杭の先端にそのままそっとひかけてお駕籠を宙吊りにしてしまいました。駕籠は、川風にフラフラゆれて今にもドブンと川に落ちそうでした。旦那は「これこれ、これではあぶないではないか」とガタガタふるえ出してしまいました。たんぎくどんは、「一人でかついできたんだから杭に頼むより方法がないですよ。まあ下で泳いでる魚でもながめてゆっくり休んでください」と、平気な顔で自分は河原の石に腰をおろし、煙草をパクリバクリふかして休んでいました。旦那は、一人でかついで来させたので仕方なく宙吊りの駕籠の中でガタガタふるえていましたとさ。』このたんぎくどんの話は他にもいくつかあり、皆楽しいものです。「かたり草」の中でも人気のあるお話でした。
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| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008462 |
| 内容コード | G000001019-0018 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと第187号(1995年7月) |
| ページ | 7 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1995/07/07 |
| 公開日 | 2026/03/27 |