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基調講演 真栄城守定琉大助教授 農村風景の大里らしい 話題性をつくること

大里村を南部のレクリエーションの拠点にしようということを考える前に、私から南部や沖縄全域の状況について報告致します。南部全域を大きな骨格で考えると、多くのプランかあります。グスクロードもその一つ。戦跡については平和公園を中心にしたところがあり、NAHAマラソンが実施されてからは、南部の西側はマラソンコースにもなっています東側はマリンタウンプロジェクトが与那原町、知念村などに計画。そこから丘を望むと大里城跡一帯はヘルシーリゾート構想があり、沖縄の健康を増進させるような場として整備していこうという計画であります。大里は那覇から九キロしか離れていません。那覇の人口は三十万人。南部全体でもかなりの人々が住んでいます。範囲を広げて石川市から南をみると、だいたい百万人の人が住んでいます。百万の都市が本島にあることになります。百万というのは台湾の台北韓国のソウル、福岡市、香港上海とか東シナ海にある大きな都市と連係できるスケールを持っています。大里村を考えた時、百万人という大きな都市を対象にして、どのような魅力をつくるか、可能性を掘り起こすかが課題になります。私たちの小さいころには大里城跡公園が遠足の場所になっていました。眺望も良い。しかし、環境の変化の中でここ十年、大里城跡は忘れ去られています。大里といえば何が頭にピンとくるかということになるると、かつては大里城跡、さて今は何だろうか。その何かをどうつくるかが、大きな課題になってきます。例えば、森の中に小さな美術館を造るとか、野外彫刻展をするとか、シーサーだけの展覧会でも良いと思います。あるいは夜になると星がきれいなので、星空コンサートなどいろんなアイデアが浮かんできます。まず、話題性をつくること。大里村に行けば何があるといわれるものをつくることです。花き、果樹、野菜なども多くとれる。規格外の農産物を売りさばく場所、フリーマーケットなどの朝市を設けてはどうでしょうか。健康のために日曜日の朝は早起きして、婦人会はマーケットで踊りを披露するとかすれば、大里に行けば楽しいことがあり、安くで農産物が買えるということになる。嘉手納基地近くの沖縄市知花では、フリーマーケットが催され、毎回二千人から三千人の人出でにぎわっています。大里でやる時もみんなが作った規格外の農産物を中心に、楽しみを織り込んでいくと、多くの人がやってくるだろう。世界的に見ても都市で暮らしていた人々が農村風景の中で過ごすことにあこがれを持つようになっています。大里は那覇から三十分圏内にあります。大里がどううまく生かしてやるか。街があって緑が広がる農村地があって、農村の中にとても素晴らしい暮らしがある、という形ができる場所はおそらく大里だろうと思います。そういうところにどういう新しい物を入れていくのかが今後重要になってきます。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/11uBrpk35YBZV53BFvIHqyEmjI6epL9vS/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001012-0002
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと第180号(1994年12月)
ページ 2-3
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1994/12/07
公開日 2026/03/27