二十万人余の尊い命を奪った沖縄戦終結から四十九年。戦争を知らない世代が増え、また年々戦争を体験した方が少なくなり、戦争体験の風化が取りざたされる中、命の尊さ、平和の大切さを学ぼうと6・20「慰霊の日」を前に大里南小学校、大里北小学校の各六年生、大里中学校全校生徒を対象に四年目の平和学習が行われました。両小学校では、二日間にまたがって南部戦跡なども見学しました。戦争体験者の話を聞き、沖縄戦の記録フィルム一フィートの映写を見て生々しく戦争の恐ろしさ、悲惨さを実感したことでしょう。
大里南小学校 6月17日に体験学習
大里南小学校(瑞慶覧長良校長)六年生百六十二人は、六月十七日午前九時から大里村内原公園近くにある村の戦没者慰霊塔「島添の塔」と糸満市のひめゆりの塔、ひめゆA円内は知念茂教育委員長(島添の塔で)り平和祈念資料館を見学しました。島添の塔では、花束をささげて、一分間の黙とう。知念茂教育委員長が戦争はいつ、どうして起ったか。「島添の塔」がなぜ出来たか。などを説明しました。ひめゆり平和祈念資料館では、視聴覚室でひめゆり学徒隊の生存者(生き残り五人)のひとり宮良ルリさん(六七)が、戦争の残酷さ、恐ろしさ「一平方メートル当たり五十発の砲弾が落された、壕の外に出た人は死んでいった」「ひめゆり学徒隊は兵隊の傷の手当てをはじめ、食糧の調達などいろいろな世話をした」「傷口からはウジがわき、人はやせていくがウジは太っていった」と生々しく体験談を話ました。最後にひめゆりの塔の前で、平和の集いを行いました。花束をささげ分間の黙とう、笛で演奏、歌を合唱、平和宣言をしました。平和宣言では、宮城直洋君が「戦争の怖さを知りませんでした、おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞いて勉強し、胸が痛む思いです」、上原桐乃さんが「人間が戦争を起こし、人間が犠牲になる。とても愚かなことです、二度と戦争が起こらないように恒久平和を誓います」と宣言文を読み上げました。
大里北小学校 6月22日に体験学習
大里北小学校(喜名盛文校長)六年生四十九人は六月二十一日午前九時から村の「島添の塔」、玉城村の糸数壕、糸満市摩文仁の平和祈念資料館南部戦跡をめぐり見学をしました。「島添の塔」では知念茂教育委員長が説明。糸数壕に着くと平和ガイドの会の安井楓さんが壕に入る前に注意事項を述べたあと、人ひとり懐中電灯をかざし足元に気をつけなから奥へ奥へと案内されました。「壕の中は、まっ暗で負傷兵がたくさんいて地獄のようであった」と当時の様子を説明しました。壕の奥へつくと広場があり、そこで平和の集いを行いました。花束、千羽づるをささげ、一分間の黙とう、みんなで歌を合唱しました。比嘉守広君が「平和学習をとおして戦争の残こくさを知り、二度と戦争を起こさないために平和を愛し、平和を守ることを誓います」と平和旨言をしました。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1bAMp3vWM7__nZoYAef_KPP5L_R1b8ZHR/view?usp=drive_link |
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| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008462 |
| 内容コード | G000001008-0002 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと第176号(1994年7月) |
| ページ | 2-3 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1994/07/07 |
| 公開日 | 2026/03/27 |