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エイズ AIDS 正しい知識があなたとあなたの大切な人を守る 健康講演会 主催:大里村役場住民課

21世紀にアジアはエイズが急増
今、世界で一千四百万人の感染者がいるといわれるエイズ。日本でも、患者、感染者が一千人を越え、もはや他人ごとではすまされない状況。エイズの正しい知識を身につけてほしいと二月八日晩、村改善センターでエイズ予防について健康講演会(主催・大里村役場住民課)が開催されました。講師に日本エイズ学会でエイズについて研究している名護保健所次長の東朝幸先生がスライドを通してエイズという病気の正体、エイズに感染し発病した映像、エイズ予防エイズ検査法などを詳しく説明しました。次のイラストで正しい知識を身につけエイズから、あなたそしてあなたの大切な人を守りましょう。

いま、日本のエイズは…
●男女間のセックスによる感染が増えています。
●特に、女性や20代の感染者が急増しています。
●全国的に広がっています。
あなたは、「エイズなんて、諸外国の問題だから」とか「自分には関係のない病気」と思っていませんか?でも、それは違います。エイズは、「男女間のセックス」が原因で日本でも確実に増えはじめ、結婚前の若者たちへの感染も心配されています。エイズが怖がられている理由は、いまのところ有効な治療法がなく、発病するとほとんどの人が死んでしまうからです。しかし、感染経路や感染力などエイズについての知識があれば恐れる必要はありません。一人一人が正しい知識と確実な予防法を身につけて、エイズから自分や家族、友人を守りましょう。

エイズの正体
HIVウイルスに感染するとエイズになる
エイズは、HIVというウイルスが体内に入ることによって感染します。HIVは、1983年にフランスで初めて発見されました。からだの免疫の働きがこわれるエイズは、日本語では"後天性免疫不全症候群"といい、体内で免疫の働きをする白血球のリンパ球がHIVに破壊され、病原菌に対するからだの抵抗力がなくなってしまう病気です。
リンパ球細胞の表面に多数のエイズウイルスか付着している(リンパ球ウイルスにとりついたウイルスの写真:鳥取大学提供
からだの抵抗力がなくなると
病原菌だけでなく、健康なときは何でもなかった弱い細菌やウイルス、カビなどが、からだの中でどんどん増えてしまいます(これを日和見感染といいます)。そのため、さまざまな感染症に感染しやすくなり、また、カポジ肉腫という悪性腫瘍ができたりします後天性免疫不全症候群HIV:AIDS:AcquiredImmunoDeficiencySyndrome人免疫不全ウイルス

エイズの感染経路
エイズは、HIVに感染している人の血液や、精液や膣内分泌物などの体液が、ヒフや傷の粘膜につくことによってうつります。
HIVに感染している人との接触でうつります
性的接触
(精液や膣内分泌液)セックスなど性的な接触をした場合m液(注射器などの共用)血液によって傷口が汚染された場合母子感染母親から生まれた赤ちやんにも、うつる可能性があります。感染の危険があるのは、この3経路だけといってもよいでしょう。これ以外の日常生活の中で、感染することはありません。

感染するとどうなる
エイズに感染すると、一般の人には2~6週間後にカゼのような症状が出ることもあります。しかし、この症状も2~3週間で消え、本人も周囲の人も感染に気がつかない状態が数カ月から10年以上も続きます。この潜伏期間に、他人にうつしてしまう可能性が非常に高いのです。感染後8~10年で50~70%が発病します免疫力が低下するため、"エイズ関連症候群(ARC)"と呼ばれる次のような症状が現われます。さらに病状が進行し、日和見感染症や二次悪性腫瘍を合併するようになるとエイズと呼ばれます。
AIDS
エイズ関連症候群
①首のまわりやわきの下などのリンバ腺が腫れる。
②発熱が続き、寝汗をかく。
③疲労感や脱力感がある。
④食欲がなくなり、下痢が続く。
⑤急に体重が減る。
⑥頭痛が続く。

正しい知識と行動で防げます
hIVは非常に伝染力の弱いウイルスです。感染者と一緒に生活していても、エイズは普通の生活の中では簡単にはうつりません。以下のようなことは、まったく安全です。
※HIVは60度以上の加熱やアルコールなどの消毒で、すぐに死んでしまいます。また、輸血用血液は全部検査され、血液製剤も加熱処理されていますので安全です。

エイズ予防と検査法
エイズはこわい病気ですが、根拠のないウワサや誤解にまどわされて心配する必要はありません。正しく対応すれば予防できます。
安全なセックスを!
セックスは最大のエイズ感染経路です。よく知らない不特定多数との性的接触は避けましょう。
また、このような人との性的接触は、注意しましょう,
●エイズ患者または感染の疑いがある人。
●性生活が不明な者との性的接触。
ハイリスク(危険)な行動
不特定多数との性的接触の中で、次の行為は特に危険です。
●コンドームを使わない性交。
●肛門性交,
●性器具の共用。
検査は簡単で、プライバシーも保証されます。
血液を少し取るだけ
血液の中に"抗体"(からだに入ったHIVに対抗してできた物質)があるかどうかを調べます。抗体検査は、わずか5cc~10ccの血液で検査できます。
検査を受けるには
保健所や医療機関で検査が受けられます。保健所の場合は検査日が決まっていますので、まず、電話で確認してください。保健所の検査は匿名なので、名前や住所を知らせる必要はありません。くわしくは、もよりの保健所か各都道府県の担当課にお問い合わせください。保健所での検査費用は1600円~2500円ぐらいですが、保健所の医師が必要と認めた場合は無料です。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1dcIbsPIrvylfdyG7E8MZnNJNjGGeB5oI/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008462
内容コード G000001004-0007
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと第172号(1994年3月)
ページ 6-7
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1994/03/01
公開日 2026/03/27