今年の二学期から"学校週五日制"が実施され、月一回、第二土曜曰が休みになります。明治以来、一世紀以上にわたって続いていた週六日制にピリオドを打つことになりました。この制度は、学校や家庭、地域での教育のあり方を見直しながら、これからの時代を担う子どもたちの望ましい人間性を育てようという目的があります。
学校は月曜日から土曜日まで通うもの-いま、この当然のような制度が変わろうとしています。月一回の学校五日制が実施される学校は、全国の国公立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、盲・ろう養護学校です。また、私立の学校にもできるだけ歩調をあわせるよう協力が求められています。では、なぜ土曜日を休みにするのでしょうか。社会全体が多様化し、大きく変化するなかで、自ら考え、判断し、行動できる資質や能力を育てることを重視する教育が求められています。今回実施される"学校週五日制"には、子どもたちが家庭や地域社会での生活時間を使って、違う年齢の仲間との遊び、自然体験社会体験、生活体験などを増やすことで、このような資質や能力を根づかせるという意味がこめられています。すなわち、共通した知識や技能を身につけることを重視したいままでの教育から、個性や創造性を育てることを重視する教育を目指そうという狙いがあります。
実施に向けての"影響と対策"
文部省では、この制度の実施に向けて、二年前から全国六十八校をモデル校にして"研究"をしてきました。その結果から、制度の実施による家庭、学校、地域への"影響と対策"は次のとおりです。
家庭では
子どもが親と一緒に過ごすなかで、生き方や生活の知恵を学ぶようにすることが大切です。しかし、共働きの家庭の子どもや障害のある子どもへの配慮も忘れてはなりません。例えば、子どもは学校が休みだけれども、親が働いているため午前中は子ども一人になってしまいます。そのため、幼稚園や小学校、盲・ろう養護学校では、当面の間、休みとなる土曜日にも、学校を開放するように呼びかけ、家庭での負担を少なくするようにしています。
学校では
いままで六日間で学習していたことを五日間で学ぶことは、かえって子どもに負担がかかるのではないかという問題があります。これに対して学校では、授業のカリキュラム編成や指導方法を工夫するようにしています。
地域では
休みになっても、何をすればよいか分からない、あるいは、活動の場所がない。これでは意味がありません。そのため、学校にある施設の開放や公共施設の整備・充実を進めること、そして、大人のサポートが必要になってきます。例えば、周りの大人がいろいろなプログラムを考え、そのなかから、子どもの自主性にまかせ、責任をもって取り組ませるというようなことです。
社会全体で子どもたちを見守ろう
今後、学校週五日制の定着を図っていくうえで、学校、家庭、地域社会がいままで以上に連携を深め、一体となって問題の解決に取り組む必要があります。休日が増えることによって、子どもたちの生活が活気あるものになるように、社会全体で見守り、対策を考えていきましよう。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1g2VXMXBJ1XCBB9kZUqjAdUARwnXJfuJy/view?usp=drive_link |
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| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008461 |
| 内容コード | G000000989-0010 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと第157号(1992年8月) |
| ページ | 14-15 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1992/08/05 |
| 公開日 | 2026/03/27 |