私は、戦争のむごさや平和のありがたさなど、あまり考えたことがありませんでした。だから平和がいつまでも続くことを願ったことはありませんでした。でも六月十九日に平和学習をして戦争は、どんなにむごいことかとてもよくわかりました。私たちが生まれる前に、こんなに悲惨なことが本当に起っていたんだな。と身にしみて感じました。ひめゆり資料館を見学する前は、ほんとに観光客気分で「ああ、そうか。そんなにひどかったのか」ぐらいにしか思いませんでした。資料館を見学した後は私達の祖先は、こんなひどい血の海を乗り越えてきたんだな、たくさんの死体をふんづけてあちらこちらに逃げまわり、苦しみ、なげき、亡くなっていった人たちをただほう然と見ることしかできなかったんだ。と思うと、つい悲しくなりました。兀ひめゆり学徒隊の方のお話で、集団自決やがけから飛びおりたりする人も数多くいたそうです。それに看護に使う薬が足りなくて一本のびんの薬を五百名、六百名で使ったこと、包帯は一週間に一度取りかえるので包帯が足りなくなり、一度使った包帯を何度も洗って使ったということなどを話して下さいました。いろんなことを話して下さった島袋淑子さんは、涙を流しながら「いつまでも平和な世の中にして下さい」と楽器を片づけている私達におっしやって下さいました。私は、この経験を一生忘れないと思います。亡くなられた人達の死をむだにしたくない。あの第一次世界大戦のことを思い出し、もう二度とむごいことはくり返さないような平和な世界にしていきたいと思いました。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1MgWmAvsjbYpDe5SX1M3oWMYhyUKNH8cO/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008461 |
| 内容コード | G000000981-0022 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第149号 |
| ページ | 12-13 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1991/08/07 |
| 公開日 | 2026/03/27 |