血液の比重と血圧の基準を見直し 体重別の血漿採血基準を導入
諸外国と比べて、日本の献血率は高いのが実情です。平成示年は、延べ約八百七十万人の方が献血をされました。しかし、その一割に当たる約八十二万人の方が、血圧が低い、血液の比重が不足しているなどの理由で献血に不適格とされ、その善意を生かすことができませんでした。そこで、採血基準を四月一日から改正し、いままで不適格とされ採血できなかつた人たちにも、献血に参加できる道が開かれることになりました。
現在、国内で行われている献血方法は、大きく分けて一通りあります。一つは、血液をそのまま献血していただく「全血献血」、もう一つは、血液の構成成分である血小板や血漿だけをいただき、残りを体内へ返す「成分献血」です。全血献血には、二百mlと四百mlの二種類があるため、成分献血と合わせると全部で三種類-このなかからいずれかの方法を自由に選んで、献血できるようになっています。しかし、現在の採血基準は昭和六十一年四月から実施されたもので、すでに五年が紹過しています。この間に、蓄積された医学的安全性や諸外国の例が検討され、採血基準を改正し、平成三年四月一日から実施されています。
〝血液比重とは〟
同じ体積の水の重さを1とした場合の液の重さの比をいいます。日本人の正常範囲は、男性で一、C五一、○六〇、女性は一、〇九一、C五六といわれています。女性はもごもと男性より赤町球が小ないため、比重が低いのが普通です。
改正された四つのポイント
それでは、従来の採血基準とどのような点が違うのでしょうか。大きく改正された四つのポイントをみてみましトう。
1 血液の比重が採血基準に達しない女性の方も、献血できるようになりました。
女性の低比重は、必ずしも女性の不健康を示すものではありません。これは、血液中の赤血球の数の違い(女性は男性に比べて、約一割少ないによる、生理的なものが多いといわれているからです。こうした方は、これまで献血できませんでしたが、今回の改正で献血方法によっては、善意が生かされるようになりました。この献血の方法は血漿成分献血といわれるもので、血液中の血漿だけを採血し、回復が遅く、女性には男性より少ない赤血球などの成分を体内に返すものです。事前に赤血球指数の検査を行い標準域であれば血漿成分血献ができるようになりました。成分献血は、全血献血に比べ時間がかかりますが、設備の整った最寄りの献血センターか献血ルームでは、ゆっくり献血することができます。献血したくても献血場所が分からないときは、最寄りの日本赤十字社や血液センター、または都道府県や市区町村の献血の窓口へ、気軽にお尋ねください。
2 血圧が低い(低血圧)人も、献血ができるようになりました
これまでは、最高血圧が一〇〇mmHGを超えていないと献血できませんでしたが、改正後はすべての献血方式について、最高血圧の下限が九〇mmHGとなりました。
3 体重の軽い人も、成分献血ができるようになりました
従来の採血基準では、体重五十Kg未満の人は、二百ml献血しかできませんでした。しかし今回の改正で、男性四十五Kg以上、女性四十Kg以上の方も、成分献血ができるようになりました。
4 血漿成分採血は、体重を目安に採血漿量を選択できることになりました
血漿成分献血は、献血する人の体重を目安に、本人の希望により三百~六百mlまで献血できます。どんなに時代が進んでも、献血は人間にしかできない最も尊い行為です。安全で安心な輸血をするために、皆さんのご協力をお願いします。
〝成分献血とは〟
血液中の特定成分(血漿や小板など)だけをとり出すもので、ほかの成分(赤血球など)はそのまま献される方に返す方法です。最新の医療技術が司能にしだ、効率的でのない献血で、いませ界国で、安全でしかも確かな方法として、広ン支持されています。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1MgWmAvsjbYpDe5SX1M3oWMYhyUKNH8cO/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008461 |
| 内容コード | G000000981-0019 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第149号 |
| ページ | 10-11 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1991/08/07 |
| 公開日 | 2026/03/27 |