二十万人余の死者を出ーた沖縄戦の終結から四十六年がたち、戦争を知らない世代が増え、戦争体験の風化が叫ばれるようになりました。「慰霊の日」を前に悲惨な沖縄戦を追体験し平和の尊さを感じとり、かけがえのない生命の大切さを学ぼう。と六年生を対象に平和体験学習が行われました。
平和学習によせて 教育長 瑞慶覧長吉
我が国で唯一の地上戦を体験した沖縄県民にとって今年もまた、四十六回目の終戦記念日を迎えました。かけがえのない尊い命を失い、全てが灰塵に帰した忌まわしい戦争は、体験した人達にとっては決して忘れることはできません。そして二度とあってはなりません。その残酷な戦争の傷跡が年々風化していくことを懸念する人達も多くなっています。戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に語り継ぐことは生き残った私達の責務だと思います。幸い村民や議会のなかでも子ども達への平和教育の重要性を説く声があり、六月二十三日の「尉霊の日」を迎えるに当たり村長や両小学校長にもご理解いただき六年生を対象に平和学習会を取り組みました。両小学校の先生方の綿密な計画で、実際に避難に使われた陸軍壕を追体験学習し、ひめゆり学徒の生き残りの島袋淑子さんの真に迫る体験談を涙をこらえながら聞く生徒達の胸に、亡くなられた人々の無念さが深く刻まれ、平和の心を培い二度と再び戦争を起こさないために、そして犠牲者の冥福と尊い犠牲に報いるためにも六年生を対象にした「平和学習会」を今後とも毎年実施したいと思います。この平和学習会にご協力いただいた方々に心から感謝申し上げます。
平和で豊かな地球を守ります 平和宣言・佐久川幹(北小学校)
ぼくたちは、これまで沖縄戦についてビデオを見たり資料を調べたりして学習してきました。そして、ぽくたちは今、戦争で使われていた壕の中にいます。ここで何人の人が苦しみ死んでいったのでしようか。それを思うと心の中がむごたらしい気持ちでいっぱいになります。ぽくたちは戦争で死んでいった多くの人たちのためにも戦争にもっと関心をもち、このような悲惨な戦争を二度とひき起こさないように努力していかなければならないと思います。そして、いつの日か悲惨な戦争をなくし平和で豊かな地球を守っていきたいと思います。
沖縄から世界の平和をつくります
平和宣言・玉城真也・長浜早弥子(南小学校)
何の罪もないのに犠牲になった老人や赤ちゃん、青春まっ盛りのひめゆり部隊の皆さん、さぞつらかったでしよう。もっともっと生きてやりたいこともあったでしょう。沖縄戦で亡くなった多くの人々の気持ちを考えるとほんとうに戦争が憎らしくなります。今、子どもたちの願いや叫びが聞こえるような気がします。平和は、ひめゆりの塔で安らかに眠っている人々の願いでもあり、生きているぼくたちの願いでもあります。平和は沖縄だけのものではありません。ぽくたちわたしたちは、沖縄から世界へ平和をつくり出す力になることを誓います。
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| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008461 |
| 内容コード | G000000980-0010 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第148号 |
| ページ | 6-7 |
| 年代区分 | 1990年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1991/07/07 |
| 公開日 | 2026/03/27 |