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連載 心の健康づくり (8)「分裂病とは?」 琉球大精神科 仲本晴男

「分裂病は治りますか?と、患者さんや家族からよく聞かれることがあります。結論から述べると、治療すればほとんどの場合良くなるといえます。しかし治療せず放置すれば、徐々に悪化する場合がほとんどのようです。つまりどの時点で治療を開始したかによって、治る程度も違うのです以前は治療の開始が遅れがちで、そのため医療を受ける時点では相当に悪化し、即入院というケースが多かったのですが、最近は外来のみで働きながら、あるいは通学しながら通院するケースが増えてきました。では精神分裂病とはどういう病気でしょうか。まだよくわかっていませんが、何らかの原因により脳内の神経伝達物質が過剰になったり、逆に一部の脳神経細胞が変化してしまうためではないかと考えられています。慢性化しやすい病気で、また再発することも多いので、精神病院へ入院している患者さんの約七〇%はこの病気が占めています。多くは思春期から青年期にかけて発病します。主な症状は、人がいないのに声が聞えてくるといった幻聴、実際にはないものが見える幻視、妄想としては、ありもしないことを被害的に事実と信じ込む被害妄想、テレビが自分のことをしゃづていると感じる関係妄想などがあります。また対話内容がまとまらず支離滅裂となたり自分の考えや行動が誰かにあやつられていると感じて行動することもあります。病気が長期化すると自発性や意欲の低下、感情表現の乏しさ、動作の緩慢さなどが目だってきます。病気の初期には具合いが悪いことを自覚していますが、悪化すると多くは「自分は病気ではない」と思い込み、援助の手を拒むのも特徴といえましよう。治療は、薬とリハビリテーションが中心です。患者さんの社会復帰を進めるには、家族の協力のみではなく、病院や保健所などの医療関係者や福祉、行政を含めた地域の援助ネットワークづくりが必要です。

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大分類 テキスト
資料コード 008461
内容コード G000000972-0015
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第140号
ページ 10
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1990/10/08
公開日 2026/03/27