なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

連載 心の健康づくり (5)訪問活動について 南部保健所大里駐在保健婦 仲間園江

「こんにちは」「保健婦です」と訪問しますと「生命保険は入りました」といわれたことがありましたが「保健所の保健婦ですよ」と答えると快く迎えてくれうれしく思っています。保健婦は、家庭訪問や集団健診(成人病健診、乳幼児健診)、健康相談、健康教育、予防接種等いろいろの活動をしています。その中の家庭訪問は平成元年、二八八人(延人員)行っていて精神保健に関する家庭訪問は全体の23%を占めています。家庭訪問では日常牛活の相談はもとより本人や家族の苦しい気持ちや訴えをきき精神クリニックでの診察を勧めたり、時には病院への受診を同伴したりーます。又治療中断しないように励ましたり必要に応じ主治医との連絡調整をします。社会復帰の一つとして就職の話し合いや、一緒に新聞の就職欄を見たりすることもあります。その人の生活の場でゆったりとリラックスして悩みを話しあえることが家庭訪問の特徴です。これまで家庭訪問で係わったAさんを紹介します。保健婦の訪問のきっかけは福祉事務所から「親が子供の就学を拒んでいる。」との連絡でした。Aさんの精神症状が「子供を就学させない」結果を招いていたようです。就学や登校拒否に対し教育委員会、福祉事務所、役場の係、民生委員、学級担任等となんども話し合いをもち家庭訪問や精神クリニックでの相談を重ねるうちに治療もすすめられ精神症状も安定しこの問題も解決されています。経済的な問題に対しても年金制度の申請活用、生活費の管理方法等について家族や関係者と調整し問題が改善されました。自分の年齢もよく賞えてないか台所はきちんと片付けられ、洗濯も上手で先日訪問したときはお茶もいれてくれ主婦としてりっばにやっています。これも地域の皆さんがありのまま受けいれ声かけ励ましてくれるからだと思います。家庭訪問は保健婦のみ、又は精神クリニックのスタッフ(医師、精神保健相談員、役場職員、保健婦)で行っています。しかし中には他人に知られたくない為に家族が精神相談や訪問を拒んだり、ときには本人が病気に気づかない為に訪問を拒み家族が困ることもあります。困ったときに手をさしのべていけるように又、精神障害者の方々を理解し暖かくむかえられる地域づくりをめざし、皆さんの協力を得ながら精神保健活動をしていきたいと思います。

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大分類 テキスト
資料コード 008461
内容コード G000000968-0017
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第136号
ページ 9
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1990/06/07
公開日 2026/03/27