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連載 心の健康づくり(2)「アルコール依存症」琉大精神科 仲本晴男

アルコール依存症は、神経症、精神病、痴呆(ボケなどと同じように広い意味では精神障害、つまり心の病気の一つです。心の病気は目に見えないことが多いので、病気ではないと誤解されがちですが、身体の病気と同様に早めの相談と治療がまず大切です。アルコール依存症は、以前は慢性アルコール中毒、俗にアル中と呼ばれていました。この病気は長年の大量飲酒の結果、精神や身体に変調をきたした状態です。最近増加しつつある病気の一つで、社会問題ともなっています。アルコール依存症の状熊になれば、飲酒を自分でコントロールすることが不可能になります。しかしこの病気の人は「自分はいつでも酒を止められる」と考え病気を否認するため、家族もつい放置してしまう傾向があり、ついには朝から毎日飲むようになります。飲酒のためには、何がなんでも酒を探してくるといった強迫的な探索行動や、起きているあいだじゅう何日でも酒を飲み続けるといった連続飲酒発作が特徴的です。また以前は禁断症状と呼んでいた現象、すなわち酒がきれると手がふるえたり、夜間に大量の汗がでたり吐き気がしたり、不安が高まるなどのアルヿール離脱症状も特徴の一つです。酒を飲むと急に人が変わり狂暴になったり、幻覚や妄想などが出現する場合はアルコール精神病の状態といえます。飲酒のために仕事ができなくなったり、社会的信用を失ったり、家庭を崩壊させることも少なくありません。それでも飲酒量は増えアルコール性肝障害や神経障害などの中毒症状をひきおこし、しまいには肝硬変や痴呆になり死に至ることもあります。治療は、精神科での精神療法と薬物療法が中心ですが、多くは内科的治療も必要とします。断酒を継続するためには、保健所や病院などで実施している断酒会が有効です。

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大分類 テキスト
資料コード 008461
内容コード G000000965-0015
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第133号
ページ 9
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1990/03/01
公開日 2026/03/27