なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

新成人に贈る言葉 可能性の芽に向かって挑戦しよう

民法第三条は、「満二十年ヲ以テ成年トス」と定めています。二十歳になった皆さん、今年は新しい門出の年です。国民の祝日である「成人の日」は、次代を担う若い皆さんへの熱い期待がこめられているのです。おめでとう二十歳!

若さとはパワフルであること
シンクロナイズド・スイミング選手 小谷実可子
私が成人式を迎えたのは三年前のことですが、つい昨日のような気がします。振り返ってみれば、シンクロ界で認められるまでには、さまざまな試練と挫折がありました。三歳からスイミングスクールに入り、小学校四年でシンクロを始めたわけですが、そのときから、ひたすら描き続けた夢は、オリンピックに出場することでした。「アメリカに行って技術を身につけよう」高校一年のときに、たった一人でアメリカに留学し、予想以上の評価を得て、タイトルも手にし、シンクロ・スイマーとしての感激を知りました。一年間の留学を終えて、帰国したときは、自信満々でした。ところが、ロス五輪代表を決める最終選考では、まったく評価を得ることができなかったのです。それはとてもショックでした。その後あせればあせるほど、気持ちは空回りし、肝心なところで緊張が途切れ、大失敗をする試合が続きました。そして、四年前の一九八六年の世界選手権にも出場することができなかったのです。精神的に落ち込み、どこかへ逃げ出さずにはいられなくなったのです。その結果、シンクロをやめたいと思いました。

挫折を経験し初心に帰る
挫折の日々に考えました。「今までは勝手なことばかりを考え過ぎていた。私の好きだったシンクロは、どこへ行ってしまったのだろう…」そこで、"一生いてもいいくらい水の中が好き、そして泳ぐことが好き"という、自分の中の素直な気持ちに立ち返ろうと決心しました。そして精神的にもろく、甘すぎた自分を反省し、その後は初心に帰って、基礎の地味な練習に一年半をかけました。この時期に身につけた技術的な面での安定感が、心にゆとりをもたらしてくれたのか周囲の人たちからも、たくましくなったといわれるようになり、ソウルへの道が開けたのです。

才能を信じて現実の力に変えていく
若さというのは、パワフルであることだと思います。そして可能性の芽に向かって挑戦することだと思います。そのためには、自信をもつことです。しかし、あまりに自分を過信しては、可能性はかえって閉ざされるような気がーてなりません。小さな自信を積み重ねてこそ、自分の可能性が根を張ったものになるのではないでしょうか。平穏な人生を、のほほんと送りたいのなら、挑戦も挫折も必要ないでしょう。しかし何かを自分の手でつかみたいのなら、自分の才能を信じてそれを現実の力に変えていくことだと思います。"いっしょうけんめい"これが私の一番好きな言葉です。でも、ただがむしゃらに頑張るというのではなく、一つの目標を決めたら、たとえどんな苦境にたっても、心の中にその思いを燃やし続けて生きていきたいと思っています成人となられたみなさんおめでとうございます。
(談)〈こたに・みかこ〉

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1TPh0fxClORqOIRIfc9hAhcQbdJ5eCsfV/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008461
内容コード G000000963-0004
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第131号
ページ 5
年代区分 1990年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1990/01/01
公開日 2026/03/27