なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

共進会雑感 嘱託獣医饒平名知市

昭和六三年度の大里村畜産共進会は、前年度は国体開催で中止になり、一年の空白はあったが、九月三十日に共進会晴れの天気に恵れ、食肉センターの運動場で開催された出品家畜は、肉用牛四六頭乳用牛十四頭、種豚一八頭計七八頭であったが、種豚の出品頭数が少なかったのは残念である。開会式は予定通り、九時五十分に開始された。式場には村長を始め、上着を作業服に着替えた助役、農家の先頭に立つ農協長も作業服に雨靴姿で列席。また、村経済課長を始め、関係役職員も出品畜産農家と同一歩調を合せ、農業立村の農村らしく、作業服に雨靴姿は、村民一体の共進会という事にふさわしい風情であった。また、会場入口の大きなフェンスには大里村畜産共進会」の横断幕が掲げられ、その側には、沖縄で始めてであるスローガンが書かれた大きな垂幕が掲揚され人目を引いた。「続けていこう家畜の飼育!!経営改善で自由化を乗りきろう!!」三年後にやってくる牛肉の自由化の波にたち打ち出来るように、肉質の改良と経営の改善を図って、国際競争力に対抗していかなければいけないと思う。これは単に、肉牛のみでなく、畜産の総力を挙げて推進していかなければいけない問題では、なかろうか。城間政徳助役と新里寿光農業委員会会長の挨拶の中で「家畜なくして農業なし」という諺を引用して土づくりの重要性が強調され、また食料品の生産源等々、畜産と農業や我々人間とのかかわりの重要な事を説かれ、今後における畜産の比重が益々大なる事を強調され、大きな感銘を与えたのである。大里村は基幹作目の中で畜産が大きな主軸として、農業立村を標望する純農村地域である。従って畜産共進会は村民全体が関与しての畜産振興に邁進する一つの大きな絆であり、大里村の第一次産業の進展に大きく寄与する催しであるといえよう。畜産は、我々人間の生活上必要欠くべからざるものであって、また家畜に負う所がすこぶる大きいものがある。畜産の基幹的部門が大里村の地域社会の発展と共に益々強力に進展していく事を願うものである。

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大分類 テキスト
資料コード 008460
内容コード G000000952-0006
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第120号
ページ 4
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1988/11/21
公開日 2026/03/27