なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

バンコック旅情 グリーンタウン自治会長波平盛孝

五月十八日午前十一時三十分、日航七五七便が機体を少し震わせながら、ここ那覇国際空港を私たち大里区長会研修メンバーの十五人を乗せ、静かに上昇する一路バンコックを目指し、乗り継ぎ地点の香港までの約二時間それからキャセイ航空でバンコックまでの約二時間、合わせて四時間の飛行機の長旅だ。乗り継ぎ地点の香港より乗客の構成が一変する、インド人、西洋人、中国人、タイ人など国際色豊かだ。スチュワーデスの英語、タイ語、中国語などのアナウンス、機内サービス、雰囲気などで旅の実感が湧き、目的地のタイ国に思いをよせる。午後五時、飛行機は滑るようにタイ国際空港に着陸する。慌ただしく税関事務を済ませ無事到着したことにホッとし、これからのタイ研修旅行に夢を膨らます。バンコックの夜は蒸し暑く寝ぐるしい、しかし冷房機のお陰と旅の疲れでいつしか寝入ってしまう。翌朝七時、ホテルで朝食を済ませいよいよタイの母なるチャオプラヤ川(メナム川)ぞいの水上市場、暁寺院、王宮などの見学だ。交通機関は大別すると陸路と水路の二通りがある。バス、タクシーもさることながら、日本製の一トントラックを改造した個人バスでサムロと称する小型三輪タクシーが乗客を満載して縦横無尽に疾走するさまは圧感である。さて水路であるが地元の水上生活者の人は小型の船を必需品としておりどこの家にも一つはある感じがした。さて、私たちが乗った船だがやや大きめの水上タクシーで黄色や赤など原色の色が塗られ、細長い船体にむきだしの日本製のデイーゼルエンジンの爆音をまき散らし、水を切って進んだ。程よくして支流に入り水上市場に到着する。小さい船にパパイヤ、バナナハイナップル積んでこちらに近ずいて来る。やや浅黒くアジア民族共通の笑顔で話掛けて来るおばさん、沖縄の市場のおばさんにそっくりで驚いてしまい、また親近感もわいてくる。みんなでドリアンを買って食べてみる。評価は千差万別だ「チーズのようで非常に美味しい、さすがはドリアンだ」「臭くてとても二度と食べたくない」様々である読者の皆さんにぜひ進めたいのがマンゴスチーである。果物の女王と言われるだけは合って全員がその美味しさを認めた。試食してみる価値が大いにある果物である。タイの人々は信仰心が深く、至る所にお寺があり心のより所のような気がしたその中でも、エメラルド寺院や暁の寺などは建造物としても素晴らしく感嘆したヌアユタヤには古い歴史を語る仏塔などもあり他民族の支配を受けたことのない文化が感じられ、その伝統舞踊は沖縄の踊りとの共踊点も発見し、ついつい嬉しくなってしまう。短い三泊四日の旅であったが思い出の多い日々であった。尚、バンコックにも男性諸君が喜ぶ夜の歓楽街があり、その子細については私の得意の分野でもあり、機会を改めて報告したい。
一九八八年六月十日

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大分類 テキスト
資料コード 008460
内容コード G000000949-0017
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第117号
ページ 9
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1988/08/01
公開日 2026/03/27