養豚農家にとって、最も恐ろしい病気である法定伝染病の「豚コレラ」が21年目にして九月下旬発生(戦後三回目)し、瞬く間に全島に伝染しています。
「豚コレラ」は、ウイルス(普通の顕微鏡では見えない)によっておこる豚の急性熱性敗血性伝染病で、その経済的被害は豚の伝染病のうちで最も大きいといわれています。
豚コレラについて概略を述べてみましよう。
一、豚コレラは豚の種類、年令、性別、季節を問わず感染し発病する。
二、感染した豚は四~十日位の潜伏期間後発病し、体温は41~42度の高熱になる。
三、症状-最初に元気がなく、食欲不振、群からはずれてうずくまる事が多い。体温は41~42度の高熱になるため、皮膚は赤味をおびる。ふんは山羊のふんみたいに硬くなり、便秘後水様性の下痢をする。目は結膜炎をおこし目ヤニも出る。
発病中期-非常にだるそうで、豚は寄りそって寝る事が多い。後販躯が弱くなって歩かすとふらつき、後肢がもつれる。
末期症状-起立不能となり、耳や下腹部、四肢の内外にトキソみたいな赤紫伯を生ずる事かある。四肢はケイレンみたいにふるえる事かあり、体温は次第に低くなり、まもなく死亡する。
四、発病から死亡までの日数は、五~十日位で個体によってまちまちである。
五、治療-治療薬は現在のところ一つもない。その為豚コレラにかかると全部死亡する。
六、予防-豚コレラの予防は予防注射しかありません。
生まれた子豚は、生後40日から予防注射ができるので、毎週水曜日の定期には必ず予防注射を受け、セリ市場に出荷する子豚だけでなく、生産子豚は全頭数予防注射を受けるよう確実に励行しなければなりません。
母豚や雄豚も六ヶ月か年ごとには予防注射をやりましよう。
七、早急な予防対策-今回豚コレラか発生している養豚農家は、予防注射をやっていない農家に発生しており、徹底した予防注射の実施が豚コレラ予防である事を再認識してもらいたい。
○豚舎の消毒を毎日、少なくても一週間に一度は徹底的に実施する事。豚舎の入口には消毒槽を必ず設置するか、または、マットや麻袋(カマジー)を敷いて、その上に消毒薬をまいて出入の時は必ずはきものを消毒をする事。
○豚舎内外、特に飼料倉庫物置、廃物を置いてある所等を整理せいとんして清潔にする事
○他人の豚舎に出入りしたり他人を豚舎に入れない事他からの豚の導入をひかえる事。
以上「豚コレラ」の概略を述べてみましたか、隣町の東風平や南風原町でも発生しており、大里村への侵入をみんなの強力な防疫対制で食い止めなければなりません。豚コレラ」は養豚農家にとって、最も恐ろしい伝染病であり、その予防対策に万全を期し、万疑わしい豚がいたら、すぐ経済課と獣医に連絡し指示を受けて下さい。
十六日で、沖縄全島の豚コレラ予防注射は一応済みましたが、終息するまでは気を抜くことなく予防対策を全体で守り、心のゆるみがあると、いつ、どこから病源が侵入してくるかわかりません。
村全体の志気を結集して大里村の養豚を豚コレラの危機から守っていかなければなりません。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1Hg9E6HvEkzpclscxfgGKUnfXExifHksf/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000932-0010 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第100号 |
| ページ | 8 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1986/11/01 |
| 公開日 | ー |