六月十日午後二時から、村農村環境改善センターで青少年育成キャラバン隊(県生活福祉部・県教育委員会・県警察・南部福祉事務所・児童相談所・青少年育成県民会議等で構成)との意見、情報交換がもたれました。
村からは、村長をはじめ教育委員、区長、各区PTA支部長、婦人会役員、民生委員及び学校等から、四十人余が参加しました。
この青少年育成キャラバン活動は、「市町村を巡回訪問し、青少年の健全育成について、地元関係機関や団体との意見、情報交換等を行うことによって、地域における青少年健全育成活動の活性化を図る。」ことで実施され、六十一年度は本村外三村が予定されています。交換会は、青少年育成県民会議小波蔵会長の開会のあいさつで始まり、西銘県知事からのメッセージが翁長孝枝県青少年婦人課長より、仲程村長に手交されました。
全県民的展開が必要
知事メッセージ(要旨)
最近の風紀環境は悪化の傾向を辿り、成長途上にある青少年の人間形成にも悪影響を及ぼすような現状にあり、青少年非行の増加、低齢化する傾向を示し、とりわけ、いじめの問題等は深刻な社会問題となっています。次代を担う青少年を健やかに育成することは、大人の責務であり、何にもまして優先されるべき国民課題と言えます。
このような課題の取り組みの一つとして、青少年育成キャラバン隊を編成し、活動を展開しているところであり、青少年の健全育成は国や自治の行政のかけ声だけで達成できるものではなく、県民一人ひとりの自覚の下に、家庭、学校、地域社会が三者一体となって取り組み、全県民的に展開する必要があります。
地域住民がこの機会に、地域ぐるみで地域に密着した実践活動を着実に推進していくことが最も肝要であり、関係各位の協力、一層の御努力をお願いします。
仲程村長からは「青少年育成に向けては、我々大人が暖かくつつみ、ふれあいをもって子供達に接することが、青少年の健全育成に続くものであり、関係各位の御尽力をお願いします。との辞があり、その後、グリーンタウン自治会、村青少年健全育成協議会の活動報告、学校現場からの実践内容が述べられ、討議に入りました。
教育隣組を中心に結成
仲村渠三郎グリーンタウン自治会長からは「青少年健全育成と直接的、主体的に役割を持つ自治会、PTA、子供会及び育成会などが組織されて八年余り過ぎた今日、自然的に教育隣組を中心に子ども会や少年野球、少女ソフトボールチーム等が育成され、更に、サッカークラブの結成が進んでおり、各組織ごとに活動が行われている。」自治会でも他組織との連携のもと夜間指導、作品展示、人形劇や教育関係者を講師とした講演会等を組み入れた学事奨励会の実施、盆踊り、芸能祭など諸事業を実施しているが、反面「育成者がファイトを燃やし、一生懸命行うことが子ども達の健全育成につながる訳であるが会合等に参加する大人が少なく、感心度が今一つである。」又「深夜、青少年が区内に集まり、騒音等を発し住民に迷惑をかけている。」など今後の課題と問題点があげられました。
家庭・地域の連携を強化
村青少年健全育成協議会の事務局からは、昭和四十二年六月に設立されて以来の活動報告がありました。
その中で夜間補導の面については、月一回の割で二十一時から二十四時頃まで実施しているが、二十四時以降出歩く子ども達が多く昭和六十年で百八十一人(月平均十五人)もの子ども達が補導され、内、百十八人(65%)と深夜徘徊が最も多いことがあげられました。それはオートバイや車輛等の影響が大きいとのことで「その深夜徘徊から派生してくる子ども達自身の飲酒、喫煙等や事件を引き起こす、あるいは事件に巻き込まれ、一生取り返しがつかなくなることも考えられるので、家庭、地域が連携し、深夜徘徊防止に努めるべきである。とのことで今後の対策として、①家庭における親子のふれあいを深める。②よその子も自分の子同様に接し、温かく、広く子ども達を理解する。③地域でも多くの方が指導者として、率先し青少年健全育成に傾注して欲しい。の三点があげられました。
(学校現場、総まとめについては、次号で掲載します。)
次に紹介するのは、いじめにあったある少女の手記である。何かの拍子に言われた悪口が端を発し、いじめに変っていく訳で、担任の先生が気付いて、書かせた作文である。(今回から二回にわたり紹介します。)
ある少女の手記①
私が、いじめられたのは一学級から。今、私をいじめている人達は優しかったのに。私が学校へ来るときクラスのところから体育シューズが私の足にあたった。先輩なんかの居るところで。男の大体というほどから、私はかりあげと言われている。言うまでもなく、女からもかりあげという人がいる。かりあげでもないのに………。私は悩んでいる。どうして私一人だけ泣かされたり、いじめられるだろう。他の人は、男や女から泣かされないのに。どうして。私は、今、大声を出して泣きやむまで泣きたい。涙がでそうだ。でも今は泣けない。だって、ここは職員室で先生方がいるから泣けません。私は家で、学校であったことを考えると、自分の部屋に行って泣きます。多分、同級生の中でいじめられているのは、私一人だろう。私はこの学校がいやだ。クラスがいやだ。何時も泣かされているから他の学校に転校したいぐらいな気持ちだ。もし、男か女のどちらかに泣かされるのはいいけど、男女からいじめられている。中に水の入っている風船を人にぶつけて、スカートを水びたしにして喜んでいる声と顔が私の目、耳に、私の心に強くぶつかってくる。私は、すぐに、どうして泣かされなければならないのだろうか。泣くのを我慢した。
このいじめの場合は、いじめられた少女の親と担任の先生が気付き、相談し、相手の子供達の事も考えて周囲からの指導、先生の説得が功を奏した訳です。彼女達も何かの拍子にエスカレートし、いじめに走った訳です。膚と膚をつき合せた指導が、いじめを克服したのでした。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1Ve9t6_yMwIjD_GrpymK8_EDUAtAFip0C/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000928-0002 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第96号 |
| ページ | 2-3 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1986/07/01 |
| 公開日 | ー |