恩納村にある多幸山は、昼でも暗く、樹木の生い茂ったイノシシのいる深山であった。
しかし、旅人を悩ましたのは、イノシシではなく、山中に住む山賊であった。
平良部落の武士宮城大主は、山賊どもを退治して旅を安心させようと、馬に米俵(米俵と見せかけた石俵)を積んで多幸山を通った。
するとまもなく、刀やホウチョウを手にした荒くれ男たちが現われた。
「命だけはお助けを、この米俵を全部上げますから、手を貨して下さい」山賊たちは、大喜びで大主の反対側の俵を手で支えた。
このとき、大主は、馬の腹の下から頭らしい者の物めがけて強くけりあげた山賊は、ぱったり倒れ、これを見た他の者は、手ごわい相手だと一目散に逃げだした。
このことがあってから、人々は石俵大主と呼んだという。
(字平良の宮城良顕氏はこの大主の子孫である)
さしえ:大中東 恩納寛朝先生
※この民話、伝説は、59年の大里中学校3年1組の生徒のみなさんが、部落に伝わる昔話しをまとめたものより記述しています。
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| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000917-0004 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第85号 |
| ページ | 3 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1985/06/01 |
| 公開日 | ー |