あいびきのお仕置き
ミーグムイの前のムイの話
(嶺井区)
嶺井には、ミーグムイという池があった。池を掘ったときの土が、積み上げられてムイ(森)になった。このムイを、部落の人たちは「ミーグムイの前のムイ」と呼んだ。ミーグムイは北小学校のプールと体育館建設のため埋められたがムイは今もウガンジュ(拝所)として残っている。
このムイがウガンジュになったのには、次のような言い伝えがある。
昔は今と違って、結婚の相手を他部落から求めることは禁じられていた。
ある日、他部落のニーセー(青年)が、部落の娘に恋をして、夜々忍んで来るといううわさが立った。嶺井のニーセーたちは、捕まえて懲らしめてやろうと不寝番をたてた。
幾日かして、とうとう他部落のニーセーが忍んで来るのを見つけ、捕まえた。部落のニーセーたちはみんなで、このニーセーを縄でくくり、「ミーグムイの前のムイ」に引き連れていった。
嶺井のニーセーたちは、このニーセーをムイのガジュガマルの木につり下げ、棒でつついてお仕置きをした。すると、打ちどころが悲かったのか、このニーセーはグッタリとなり動かなくなった。
このニーセーが死んでしまったことに気づいて、部落中大騒ぎとなったが、結局、部落民が総出で霊を尉めることになった。
それから毎年旧暦の四月一十九日には「ムイのウガン(森の御願)」をするようになった。
このような事があってから、「あいびきのお仕置き」はしないようになったということである。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1Z7p8R7Oiz_JgXiM3K0Z0m34oScsZN0Wa/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000916-0007 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第84号 |
| ページ | 8 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1985/05/01 |
| 公開日 | ー |